ゼブラゾーンとは
右折レーンの手前に描かれている白と黒のシマシマ部分をゼブラゾーンと呼びますよね。
なんとなく走ってはいけないような気がしていた方が多いのでは無いでしょうか?
ゼブラゾーンとは正式名称を「導流帯」と言い、「車両の安全かつ円滑な走行を誘導するために設けられた場所」と定義されています。
- ドライバーが右折車線を直線車線と間違えないようにするため
- 直進車線が混雑しており右折車線に入るのに時間がかかる場合
に使用する目的で表示されています。
車の走行をスムーズにするために作られた場所を指しており、走行してはダメな場所というものではありません。
ゼブラゾーンは、特に右左折レーンの手前に設けられています。
□ 安全地帯や駐停車禁止とは違う
ゼブラゾーンと似ているもので、「安全地帯」や「停車禁止」があります。
ゼブラゾーンとは違って走行してはいけないものもありますので、間違えてしまわないように覚えておきましょう。
○ 「安全地帯」の場所
この表示は立入禁止部分!黄色の枠に白の斜線は立入禁止!pic.twitter.com/hCcI6edk2a
— 普通運転免許学科試験bot (@BotObenkyou) August 29, 2018
安全地帯はゼブラゾーンに非常によく似ています。
白線が縞模様にあり、その周りを黄色い線で囲ったもので表示されます。
この部分は、路面に乗降する人や歩行者の安全を確保するために設けられたものです。
ですから、車が走行することはできません。
ゼブラゾーンと間違えて走行しないようにしてください。
○ 「停車禁止」の場所
消防署の前や警察署の前に表示されています。
これは、ゼブラゾーンと同じ縞模様で書かれていますが、意味が全く違います。
赤信号などで消防署や警察署付近に停車する場合、この部分で停車してはダメです。
緊急車両が通れるように空けておかなければなりません。
もし、停車するのであれば、この部分を避けて停車するようにしましょう。
ゼブラゾーンを走っても違反ではありません
道路交通法の中に、ゼブラゾーン(導流帯)を走行すると違反になる規定はないため、この上を走行しても罰則はありません。
でも、ゼブラゾーンを走行するドライバーもいれば、ゼブラゾーンを避けて右左折レーンに入ってくるドライバーもいるのはなぜでしょう。
もしかすると、停車禁止エリアや安全地帯とシマシマ模様で似ているので無意識に「走行してはダメ」と思っている方が多いのかも知れませんね。
ゼブラゾーンでの事故は誰のせい?驚きの過失割合を紹介!
ツイッターでも、「ゼブラゾーン」の走行についてのツイートが多く見られます。
【煽り運転】など危険運転は
一向に減らないね。カッコいいとでも思ってんのかね。
片側1車線ずつの道路にて
ゼブラゾーンでの無謀な追い越し
をされた。
そんな急ぐような事など
ないのだろう?返納しろ。
— みかんのリモン (@U8kFRYFo9PzpkwS) February 3, 2018
■ゼブラゾーンの事故のケース
・ゼブラゾーンを走行している車A
・ゼブラゾーンを避けて車線変更して右折レーンへ進入した車B
どちらも同じ方向にすすんでいて、このAとBが事故を起こした場合の過失割合を紹介します。
Aの前にBが入り込むので接触してしまうと過失割合は、Aは30%・Bは70%の過失割合となります。
ゼブラゾーンを避けて車線変更をしたBの方が過失割合が大きいです。
右後方をミラーで見たり目視するなど車線変更の確認を怠ったBに過失があるので、基本的にはこのような過失割合になるのは納得です。
しかし、驚くことにゼブラゾーンで起こった事故では、場合によっては「ゼブラゾーンを走っていて、車に接触されたA」にさらに過失が上乗せされることもあるそうです。
その理由が、ソニー損保のサイトで紹介されていました。
しかし、ゼブラゾーンを走行している場合は過失の修正が発生する場合があります。車両の運転者等の意識として、ゼブラゾーンにみだりに進入すべきではないと考えているのが一般的であるため、Aに対して10~20%の過失が上乗せされることがあります。
ゼブラゾーンは走ってもOKだが事故には注意!
ゼブラゾーンは、「直進車線と間違えて走行しないように」や「円滑な走行が出来るように」という指示表示で設けられています。
安全地帯や停車禁止と混同して認識しないようにしましょう。
ゼブラゾーンの走行をダメとする法律はありません。
したがって、走ったからといって罰則もありません。
ただし、ゼブラゾーンを走っていて事故を起こした場合には、通常よりも少し高い割合の過失割合になる可能性がありますので、注意が必要です。
■こちらの記事もオススメです
このあとによく読まれている記事
クラッチのカテゴリー一覧
当社は、この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。