
踏切で立往生したらどうすればいいの?列車止めたら賠償金あるの?
踏切の正しい渡り方を理解していますか?一時停止・左右確認・音の確認と、やらねばならない行為があります。そして、しっかりと安全確認ができたら踏切を渡ります。多くのドライバーは、遮断機や警報機が作動していないから安全だと誤解しています。遮断機や警報機のトラブルで列車が通過することも考えられます。このようなことを理解して、正しい踏切の渡り方を覚えましょう。もう一度、踏切の渡り方を再確認してください。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2018-4-26
目次
踏切の正しい渡り方、覚えていますか?
踏切を渡る時、正しい方法で渡っていますか?
よく通る道に踏切がある方は問題ないと思いますが、普段全く踏切を通らないという方は、渡り方を忘れがちではないでしょうか。
電車の通る踏切は、正しく渡らないと事故などの危険性が高まる可能性があります。
安全に通過できるよう、渡り方をおさらいしましょう。
また、踏切内でトラブルに合った時の対処法もご紹介します。
もし踏切内で立往生してしまったら?
□ 遮断棒が下りていない場合
車のトラブル等で踏切内で車が止まってしまったら、周りの人に救助を求めましょう。
停まった車は、大人一人で押すことも可能ですが、踏切内は線路もあってデコボコしていますし、焦っている時はなかなか力が入らず押し出せない可能性が高いです。
遮断機が作動しておらず、遮断棒が下りていないのであれば、車を押して踏切の外へ車を移動させましょう。
この時、シフトを『N(ニュートラル)』に入れて動かしてください。
Pなどにしてしまうとドライブシャフト(エンジン動力を伝えるもの)がロックされ、押しても動きません。
後続車や対向車に救助を求め、少なくとも2~3人で押し出せば移動させられることが可能です。
□ 遮断棒が下りている場合
1.車が問題なく動く場合
車が動くのであれば、そのまま直進して脱出します。
遮断棒は手で押せば動かせる程度に軽いので、引っかかった場合でもそのまま直進することが可能です。
遮断棒は折れてしまうかもしれませんが、まず線路外へ出ることが最優先です。
2.車が動かない場合
車のトラブルによって動かすことができない場合は、『踏切非常ボタン』を押してください。
遮断機が作動している場合は、列車が来るまで15秒ほどしか時間はなく、非常に緊急を要します。
車のトラブルで動けなくなってしまったら、できるだけ早く踏切非常ボタンを押しましょう。
そのボタンが押されれば列車は緊急停止し、大きな事故を防げる確率が上がります。
踏切非常ボタンは警報機の近くにあります。
軽く押しただけでは作動しないようになっていますから、ためらわず思い切りボタンを押してください。
ボタンを押したあとは、非常ボタンのところに書かれている電話番号に連絡を入れてください。
もし、非常ボタンの無い踏切だった場合は、発煙筒を使って車が停まっていることを早めに列車に知らせましょう。
何もせずにいると列車は車が停まっていることに気づかず、大きな事故になってしまいます。
焦ってしまう状況ではありますが、安全の範囲内で行える対策は全て行うようにしましょう。
踏切で列車を止めたら賠償金を払わなければならない?
踏切非常ボタンを押して列車を止めた場合、賠償請求などはされるのでしょうか?
故意で電車を止める事になった場合は、請求されます。
ただ、車のトラブルで踏切内で車が止まり踏切非常ボタンを押したり、発煙筒を焚いたりして適切な処置を行い事故が起こらなかった場合は、賠償金を請求しない鉄道会社もあるようです。
○ 故意に壊すと賠償金を請求される
遮断機が作動しているにもかかわらず、無理に踏切内へ侵入して遮断棒を破損させると、損害賠償を求められることもあります。
「急いでいたからつい…」などというのは理由になりません。
鉄道会社によっては、すべての踏切に監視カメラが設置されています。
また、最近ではドライブレコーダーを装着している車も多くいますから、特定されやすいです。
無理に踏切内へ侵入することは絶対にやめましょう。
車のトラブルによって踏切内に取り残されてしまった場合など、正当な理由の場合は保険金が出ることがあります。
自分の入っている保険がどうか、確認をしてみましょう。
安全な踏切の渡り方
1.一時停止
踏切を渡る際は、遮断機や警報機の作動しているか否かにかかわらず、必ず一時停止しなければなりません。
そして左右を確認し、安全確認を行います。
この場所では、減速や徐行ではなく必ず『一時停止』です。
一時停止とは、一時的に車を停止すべきことと定義されています。
どんなにゆっくりであってもタイヤの回転が止まっていなければ、一時停止とみなされません。
徐行か減速で踏切を通過していく車がたまにいますが、必ず停まってくださいね。
2.窓を開けて音を聞く
列車が来る時に、必ず遮断機が作動して警報機が鳴るとは限りません。
踏切の手前で一時停止した際に、窓を開けて外の音を聞くようにしてください。
教習所で習ったときは窓を開けて確認していましたが、免許を取得後に窓を開けて音を聞いているドライバーは非常に少ないのではないでしょうか。
そもそも一時停止時間が短く、明らかに窓を開けている時間がない車もたまに見かけます。
遮断機が故障して、踏切バーが下りなかったり警報機がならなかったりすることは、十分に考えられます。
踏切が作動していないから100%安全だとは言えませんから、窓を開けて安全確認を行ってください。
自分の耳で周囲の音を聞き、情報を集めることも重要です。
3.前方のスペースを確認
踏切を渡り始める前に、線路を超えた前方に自分の車が入れるスペースがあるかしっかり確認しましょう。
遮断機や警報機が作動していないからといって、前方を確認せず渡ってしまうと、非常に危険です。
踏切の先に信号や渋滞が生じていた場合、前方にスペースがないと、踏切上に車を止めることになってしまいます。
もし、この状態で列車が通過することとなれば、非常に大きな事故になってしまいますね。
慌てて踏切を渡ったり、一時停止せずに通過するとこのような状態になりやすいですから、しっかりと前方確認してから渡るようにしましょう。
4.一定の速度で渡る
踏切を渡っている時は、加速せず一定の速度で渡ります。
AT車の場合は、10km/h程度の速度で渡っていきます。
またMT車の場合は、シフトチェンジすることなく、1速で渡りきるようにしましょう。
踏切内のレール部分は滑りやすいので、この場所で加速してしまうとスリップしてしまう可能性があります。
変速することなく、ゆっくり一定の速度で渡ってください。
踏切の渡り方を間違えると罰則がある?
踏切の手前では一時停止する必要がありますが、この一時停止をしなかった場合、『踏切不停止』という違反内容になり違反点数と反則金が課せられます。
- 違反点数 2点
- 反則金 9,000円
一般道での指定場所一時不停止よりも重い反則金となっています。
踏切周辺は非常に危険ですから、しっかりと一時停止しましょう。
踏切は正しく渡り、安全運転に努めよう
踏切への侵入は、非常に危険を伴います。
踏切手前でしっかりと一時停止、周囲の状況を目と耳で確認してから渡るようにしてください。
万が一車のトラブルによって、踏切内に取り残されてしまっても、慌てず適切な対処をすることで重大な事故を防ぐことができます。
踏切の正しい渡り方を理解し、安全運転を心がけましょう。
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