事故でガードレールに車をぶつけてしまった場合の罰則や弁償について
車に乗っていてガードレールにぶつかってしまったら、どのような対処をすればいいのでしょうか。 今回は、そうしたガードレールへの追突など車の物損事故についての対処方法をご紹介します。 事故後に適切な処置をしなかった場合、罰金や罰則を課せられたり、物損事故の保険金を受け取れなかったりする可能性があります。当て逃げすることなく、適切な処置を行いましょう。 では、どのような手順で対処すれば良いのか見ていきましょう。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
- 199
- 2,153
- 投稿日:2018-10-25
目次
ガードレールに車をぶつけてしまったら最初に何をする?
1.危険防止の措置
ガードレールにぶつけてしまったら、まずは同乗者の具合・怪我の確認をしましょう。
どこか怪我をしているようであれば救急車の要請も必要です。
その後すぐに、二次災害が起きないように適切な措置をしましょう。
- 三角表示板を置く
- 車が動くのであれば路肩に移動
と、後続車に追突されないようにしなければなりません。
特に夜間では、周囲が暗いため追突される危険がありますから、最低でもハザードランプを点灯させてください。
どのような事故でも、怪我人の救護と二次災害を防ぐ行動が重要になります。
さっき姫路バイパスで事故の救援してきました。みんな事故ったらハザード点灯、動けたらガードレールの外へ避難、発煙筒を焚く。これだけは覚えといて!
乗ったままはほんまに危ない!
今回は初心者の子でベルトで動けんかったから助けたけどもほんまに危ない!— ミヤの式 (@Mtec_38) August 19, 2018
2.警察に連絡
安全が確保できたら、次は警察に連絡をします。
事故が起こしてしまったら、警察への報告義務が発生します。
これは、人身事故・物損事故どちらにも課せられる義務です。
警察への報告を怠ると処罰の対象になりますから注意してください。
こすった程度の小さな物損事故でも必ず警察へ連絡しましょう。
3.ガードレールの所有者に連絡
ガードレールには所有者がいます。
国道に設置されているガードレールであれば国が管理していますし、県道であれば県が管理しています。
そして、交通事故などで破損したものの復旧は事故を起こした人が費用を払うことになります。
知らない土地で事故を起こしてしまった場合などでは、どこが管理しているかわからないこともありますので、警察から道路管理者への連絡先を教えてもらうようにしましょう。
ガードレールにぶつかった場合は罰金や罰則はあるの?
ガードレールにぶつかったことによる罰金や罰則はありません。
しかし、ガードレールにぶつかることは交通事故なので、警察への報告義務があります。
事故を起こしてしまったら、必ず警察へ報告しましょう。
直ちに最寄りの警察署の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、(中略)損壊した物及びその損壊の程度、(中略)報告しなければならない。
出典:道路交通法(交通事故の場合の措置)第72条1項
事故を報告しなかった場合には、罰金と違反点数が課せられますので注意が必要です。
具体的には、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金と、違反点数が7点となり免許停止処分を受けます。
損傷したガードレールは弁償!?
ガードレールは、国や自治体のものです。
修理をするための費用は事故を起こした人が弁償しなければなりません。
道路保全課の担当者から、「ガードレールの復旧費用は約10万円になる」と伝えられました。
道路管理者から、ガードレールの修理費用などを請求された場合は応じる必要があります。
この金額に関しては、もちろん破損の状態や壊れた範囲の広さにもよりますが、場合によっては20~30万円となるケースもあるそうです。
一方で、ガードレールの強度や機能に影響がない程度の損傷と判断された場合は、修理がなされずに請求されないこともあります。
ガードレールにぶつかった事故で保険は使える?
自分の車だけガードレールにぶつかった場合には、ガードレールの修理費用が発生します。
また自分の車の修理も必要となると、ガードレールの費用と合わせて高額になりますが、この場合車を運転する人が全員加入している「自賠責保険」では保障されません。
自腹で払えない場合は、自分の車の修理費用やガードレールの修理費用は任意の自動車保険を使って支払うことになります。
「自損事故保険」といった種類の保険に加入していれば保険が支払われる可能性があります。
ただし、もちろん事故を保険会社に連絡せずに保険が支払われることはありませんので、保険を利用する予定がある場合には必ず事故の連絡を入れるようにしてくださいね。
事故の保険がおりるために必要なものとは
- 事故証明書
- 診断書
「事故証明書」というものを自動車安全運転センターで申請して発行してもらう必要があります。
この事故証明書は事故の際に警察に届けていないと、発行されません。
なお、この事故証明書は申請は、郵便局や各都道府県の自動車安全運転センターで行い、証明書は郵送で届くそうです。
また、自損事故の場合に忘れがちなのが病院です。
事故後、体に不調が出てしまった場合に通院が必要になることがあります。
その通院の費用を保険でまかなうことも考えると、事故の影響を証明するために診断書が必要となる場合があります。
なるべく事故から日にちをあけずに行っておいたほうが良いです。
ただし、加入している保険のプランによっては保証されないこともありますので、注意してください。
保険の内容によりますが、車の修理費用から、ケガによる通院費用、ガードレールの修理費用まで補償されます。
慌てず事故処理を!そして病院にも行きましょう
ガードレールの多くは、車が崖の下に落下するのを防いだり歩行者にぶつかって大きな人身事故になることを防ぐ目的のものです。
そのためガードレールににぶつかってしまった場合の事故は、ゾクっとしてとても慌てるかと思います。
どんな事故の場合もそうですが、まずは慌てずに最低限次のことは行いましょう。
- 車を安全なところに停車したり、後続車に事故を知らせたりと二次災害を予防する
- けが人の救助をする
- 警察に連絡を入れる
そして、諸々の事故の処理が終わったら、念の為病院に行くこともお忘れなく!
その場で全く具合が悪くなくても、後でむち打ち症や頭が痛くなったりすることがあります。
命にも関わる場合もあるので、交通事故に遭ったら必ず病院を受診するようにしましょう。
■こちらの記事もオススメです
【体験談】駐車場で他人の車にぶつけて傷つけてしまったらまずやること!保険会社と連絡を取らないと不要な修理代まで払わせられるかも
このあとによく読まれている記事
クラッチのカテゴリー一覧
当社は、この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。