加齢で低下する運転能力とは?今の運転能力をWEBで簡単チェック&トレーニング!
自分がどれぐらいの判断能力があるのか知っていますか?年齢とともに運動能力は低下していきます。運転に欠かせない能力で最も低下する機能は『反射神経・判断能力』です。交差点で右折する時のタイミングや危険と判断するまでの時間が遅れがちになり、事故の危険性も上がります。年齢と運動能力に合わせた運転をすることが非常に重要です。JAFが提供している運転能力テストなどを受けて、自分の判断能力などを理解し、長く運転できるようトレーニングしていきましょう。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
- 232
- 4,248
- 最終更新日:2017-12-21 / 投稿日:2017-12-20
年齢とともに運転能力が落ちる?
高齢者の交通事故のニュースからもわかるように、運転能力は、年齢と共に徐々に落ちてきてしまいます。
自分の意識の中では、あまり大きな変化を感じることがなく、これまでと変わらない運転をしているはずですよね。
しかし、危険を感じて避けるまでの時間であったり、右折する時の判断能力、ブレーキのタイミングなど免許を取得した頃よりも遅くなってしまうのです。
いつまでも同じ運転を心がけたいのですが、残念ながら年齢とともに運動能力は低下してしまいます。
○ 若者と比較した右折のタイミングの違い
対向車の切れ目のタイミングで、交差点を右折しようとする時に、「迫ってくる対向車と衝突するまで何秒の余裕があるか」を測定・比較した実験があります。
比較してみた結果、
- 若者の平均 衝突まで1.9秒の余裕あり
70代の平均 衝突まで1.2秒の余裕あり
70代のほうが若者よりも0.7秒余裕が少ないという結果になりました。
0.7秒は距離に換算すると12メートルとなり、「70代は若者よりも、12メートル車が近づいてきてから右折している」ということになります。
0.7秒というごくわずかな差ですが、衝突事故ではこの差が大きなものとなります。
正面衝突か車の後部だけの衝突かの違いが出る、場合によってはぶつからずに回避できる時間でもあるんです。
これは「曲がれる」と判断してから、実際に体が動き出すまでに時間がかかってしまうのが原因ですね。
加齢が原因で一番落ちやすい運転能力とは?
□ 反射神経・判断能力
先程ご紹介した実験のように、反射神経や判断能力が衰えます。
これまでと同じタイミングで曲がっていても、視覚から脳へ、そして筋肉へと伝達されるまでの時間が遅くなっていきます。
これは自覚症状がありません。
病気や怪我であれば自覚症状が出て治療や改善が可能ですが、反射神経や判断能力の低下は非常に厄介です。
日常生活で感じられる変化が少ないことが一番の要因ですね。
先程ご紹介した実験の場面で、「若い時より0.7秒判断が遅いな......」なんて気づくことはないですからね。
○ 次に落ちるのは『視力』
高齢になると視力が低下していきます。
これはメガネなどをかければ改善できますね。
ですが、注意したいのは、「色彩判断能力の低下」です。
高齢になると青系の色が見えにくくなっていきます。
信号の色や歩行者の服の色などが見えにくくなり、非常に危険です。
特に夜間走行中に信号の色の判断がつきにくくなったという高齢者の方もいます。
日常生活で危険が回避できなくなる可能性も考えられるので、運転トレーニングや高齢者講習を受けることをオススメします。
トレーニングを受けることで、どれぐらい運転能力や判断能力が落ちているかわかります。
WEBですぐにできるJAFの高齢者運転チェック&トレーニングをやってみた!
JAFのWEBサイトから簡単にできる運転トレーニングを受けてみました。
視野の広さを見ることができるものや危険予知トレーニングなどがあり、自分がどれぐらいの運転能力があるのか知ることができます。
特に『危険視認力トレーニング』では、実際に走行している車のドライブレコーダーの映像を基に、どこにどのような危険が潜んでいるのかを見極める問題が効果的だと感じました。
普段走行している街でも同じような場面が多く存在しているので、これからの運転に非常に役立ちます。
あらかじめ、どこにどのような危険があるのか予測しておくことが、事故を未然に防ぐ重要な要因です。
認知機能や目の機能などもチェックできますから、一度試してみてください。
▶JAF高齢者運転エイジド・ドライバー総合応援サイトはこちら!
加齢による運動能力の低下をしっかり理解する
長く運転を続けるにあたって、若い頃と同じような運転では、事故や危険に遭遇する確率が高くなります。
年齢とともに運動能力や視力などが低下し、危険を回避するのが遅れることはあまり自覚症状のないものですから、自分から意識的に注意し、判断するしかありません。
自動車学校で行われている高齢者講習や視覚のトレーニングなどを行い、少しでも長く運転できるように努めましょう。
年齢と運動能力の関係を理解して、自分にあった運転をする必要があります。
■こちらの記事もオススメです!
このあとによく読まれている記事
クラッチのカテゴリー一覧
当社は、この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に相談されることを推奨いたします。