自分の車に当て逃げされたら?とるべき行動を学んで、もしもの時の対処法を知ろう
当て逃げにあった際に最も重要なことはなんだと思いますか?それは、加害車両の特定です。 相手が特定できなければ、損害賠償請求をすることもできません。 そこで、今回は当て逃げに遭ってしまった時の対処法を中心に私たちが取るべき行動をご紹介します。 事故に合わないことが一番いいですが、もしものときのことも考え、適切な対処法を覚えておきましょう。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 最終更新日:2017-11-9 / 投稿日:2017-11-10
当て逃げとは?
当て逃げとは、『モノ』に対しての事故をいいます。
いわゆる物損事故を指し、自転車や他人の車などを傷つけたにもかかわらず、その場から逃げてしまう行為です。
この場合、加害者には事故の報告をしなかったことによる「報告義務違反」と損傷したモノに対しての「損害賠償責任」を負うこととなります。
特に当て逃げ事故は駐車場で多く発生しています。
バック駐車する際に当ててしまったり、サイドミラーの存在に気付かず破壊してしまったりと、多くの場合停まっている車に対しての事故がほとんどです。
停まっている車に対しての事故の過失割合は10:0です。
駐車スペースが狭く、多くの車が停まっている大型駐車場などは十分注意しましょう。
□ ひき逃げとは何が違うの?
ひき逃げとは、『人』に対しての事故をいいます。
人身事故を起こしても、その場から逃げず適切な措置をすれば当て逃げになりません。
死傷者が出る重大な事故から、歩行者の横を通った際にサイドミラーが肘に少し接触する程度のものまで幅広い範囲でひき逃げという言葉は使われます。
また、当て逃げ事故からひき逃げ事故に切り替わる可能性もあります。
例えば自分が停車中、後ろからぶつかられたけれど怪我の症状などがなく当て逃げとして処理されてしまった場合。
後日首回りが痛くなるムチ打ちの症状が出た際、医師の診断書を取得して警察署へ届ければ、ひき逃げ事故として扱われるようになります。
□ 当て逃げの刑事罰
1年以下の懲役、もしくは10万円以下の罰金が科せられます。
ひき逃げに比べて刑罰が軽いですが、乗車中に当て逃げされてしまった場合、車だけでなくドライバー自身にも被害が及ぶことがあります。
このような場合は、ひき逃げに切り替わり刑罰が変わる可能性があるので、必ず病院で診てもらうことをオススメします。
当て逃げ犯は捕まる?
当て逃げ犯が捕まる確率は低いのが現状です。
ひき逃げの場合の検挙率は90%に対して、当て逃げの場合の検挙率は非常に低くくなっています。
警察官も、人身事故であるひき逃げは重大な事故であるため捜査に人員を割きますが、軽度な当て逃げに関してあまり力を入れていないことが原因です。
また、証拠隠滅をする当て逃げ犯もいるため、なかなか犯人を特定することが難しいです。
もし、後から体の不調が出た場合、当て逃げからひき逃げへ切り替わると、捜査が迅速に行われる可能性が高くなります。
事故直後は身体に何の異常がなくとも、医師の診察を受けておきましょう。
□ 当て逃げ犯を捕まえるには?
当て逃げ犯を捕まえるのに、目撃者やドライブレコーダーによる証拠がとても有力な情報です。
当て逃げ現場周辺にいた目撃者が車のナンバーや色などを覚えており後日捜査して捕まえるか、車に搭載されているドライブレコーダーから犯人を特定するしかありません。
このような時に、駐車監視ができるドライブレコーダーがあると役立ちます。
カメラにしっかりと情報を記録しておくと、当て逃げ犯の検挙率も高くなります。
当て逃げされた時の対処方法
1.加害者のナンバーを記録する
当て逃げされた際、乗車中であったり近くにいた場合は、加害者のナンバーを記録しましょう。
加害者のナンバーを覚えておけば、その場から逃げられたとしても後から対処することができます。
当て逃げ犯を捕まえられる確率が高くなりますので、メモやスマホに記録してください。
加害者のナンバーを覚えておかなければ、逃げられてしまった後に相手を特定することは難しくなりますし、修理費用を請求することができなくなり泣き寝入りすることとなります。
当て逃げにあった時の最初の対応が非常に重要となります。
2.警察に連絡する
次に、警察に連絡してください。
軽度の傷や凹みだからという理由で警察に連絡しないドライバーも多くいます。
どんな小さなものであろうと、必ず警察に連絡しましょう。
加害者のナンバーや車の特徴が分かっていれば、警察が車両を特定してくれますし、保険の手続きの際に必要な事故証明証も発行してくれます。
自分自身で加害車両を特定するのは、非常に大変です。
また、事故証明証がなければ保険が適用されなかったり、手続きができなかったりする可能性もあります。
3.目撃者やドライブレコーダーの映像を確認する
当て逃げ現場の周囲に目撃者がいないか探しましょう。
ぶつかった音で当て逃げを見ている可能性がありますから、周囲に目撃者がいないか確認してください。
もし、周囲にそのような人がいなかったら、駐車場に設置されている防犯カメラから加害車両が映っていないか映像を見せてもらうのも一つの手段です。
この場合、駐車場の管理者に問い合わせますが、個人には見せられないとい言われる可能性がありますので、警察官と共に行くことをオススメします。
警察に捜査協力してもらうためにも、警察への連絡が不可欠ですね。
また、最近ではドライブレコーダーを装備している車が多いので、当て逃げ現場が録画されていないか探すのもいいでしょう。
4.保険会社に連絡する
保険会社にも連絡するようにしてください。
損傷箇所の修理など、保険会社を通して行う場合は連絡が必要になりますから忘れずに行ってください。
加害者が見つからず、自分で修理する場合に自動車保険を使うのか使わないかなど、加入しているプランによって異なります。
加入している保険会社と相談して、実費か保険か判断しましょう。
5.病院で診てもらう
乗車中の当て逃げの場合、必ず病院で診てもらいましょう。
事故当日に体の不調がなくても、後日発症する可能性があります。
事故当日もしくは翌日には病院で診てもらってください。
あまり日にちが空いてしまうと事故との因果関係がつかめず、慰謝料などの請求ができなくなってしまいますから、できるだけ早く病院へ行ってくださいね。
加害車両の特定が最も重要!
当て逃げの場合は、加害車両の特定が最も重要になります。
相手が見つからなければ、損傷箇所の修理が行われず、自分で修理せざるを得なくなります。
自動車保険を使えば、等級がダウンしてしまいますし、実費となれば多くの費用がかかります。
泣き寝入りすることのないよう、ドライブレコーダーを取り付けるなどの対策をしておきましょう。
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