もしトンネル内で事故に遭遇したらどう行動する!?安全に身を守るために取るべき6つの行動
日本の道路は、外国に比べてもトンネルが多い国のようです。私たちが日常的に利用しているこのトンネルですが、もし事故や火災に遭遇してしまったら、どうしたらいいのでしょうか?密閉したトンネルでは、迅速且つ適切な行動を取る必要があります。 特に長いトンネルは、入り口・出口も遠くて逃げるのが難しいというときは、非常避難口から脱出する必要があります。高速道路の長いトンネルを中心に、避難方法や通報の仕方についてまとめてみました。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 最終更新日:2017-12-7 / 投稿日:2017-10-11
目次
トンネルで事故に遭遇したらまずどうする?
トンネルを走行中、もし事故にあったらどう行動すればいいかわかりますか?
自ら事故を起こさないまでも、前方で事故が発生して道がふさがれているところに出くわしてしまったら?
そして、それがトンネル内だったらどうでしょう?
周囲が壁で覆われた空間で、焦らず行動することができるでしょうか?
そんな場面を想定して、もしものとき安全を確保するためにするべき行動を覚えておきましょう。
トンネル内で事故に遭遇したらすべきこと
1)後続車へのサインを出して停止
前方で事故が起こっているのを発見したら、まずは安全に停止しましょう。
ハザードを点けて後続車にサインを出し、追突されないように減速して停止します。
車を寄せる余裕があれば、できるだけ路肩や非常停止帯に車を停め、後から来る緊急車両のために中央をあけておきます。
事故車両にむやみに近づかず、距離を保って停止しましょう。
もしかしたら事故車が炎上したり、爆発するかもしれません。
2)状況確認
- 火の手が上がっているのか?もしくは発煙しているか?
- ちょっとした追突程度なのか?
- けが人がいるのか?
- 道路が完全に塞がれているのか?
まずは状況を把握しましょう。
もしけが人などがいた場合、まずは二次災害が起きないように自分含め周りの車も停止したことを確認してから行動しましょう。
車が炎上したりしている際は無理に近づかず、早急に消防などに連絡をしてください。
トンネル内が危険な状況下の場合に行うこと
すでに炎が上がっていたり、発煙をしているときはとにかく避難が必要です。
爆発するかも知れませんし、有毒ガスが発生しているかもしれません。
トンネル内では、短い時間でガスが周囲に充満してしまいます。
出入口が近れければ、後続車に注意しながらトンネル外に避難しましょう。
出口から遠い場合は非常口から避難!
状況によっては車を置いて、避難する必要があります。
- エンジンを停止、キーは車内に残す
- ドアに鍵はかけない
- 可能なら、連絡先を書いたメモを残す
キーを残して鍵をかけない理由は、車の所有者が避難後したあとに他の人が車を移動させることがあるためです。
その場に停まっていては救助の邪魔になったり、その車のせいで他の人が避難できないということもありえるからです。
※これは地震などの天災時に車を置いて逃げる際も同様です。
出口から遠いところに取り残された場合、高速道路内の長いトンネルには、トンネルの脇に別の通路が設けられていたり、地上にでるための避難路が確保されています。
長いトンネルと言えば、東京湾アクアラインや関越自動車の関越トンネルでしょう。
これらのトンネルには、自動車が通る本線とは別に避難用の通路が別途整備されています。
また、首都高の中央環状線には非常に長い山手トンネルがありますが、トンネル脇の避難通路の階段を上がると、上を通る環状7号線脇の山手通りの地上出口から出られるそうです!
筆者の友人に、実際にこの通路を通って外にでた経験を持つ人がいます。
とあるハリウッド映画のシーンのように、地上の出口のドアがグワーッと開き、「こんなところに出てくるの?」という感じだったそうですよ。
また、山手トンネルには250m以内に非常口が設置されています。
▶長大トンネル(山手トンネル・横浜北トンネル)避難体験|首都高ドライバーズサイト
更に誘導表示版には、非常口間でそれぞれの非常口までの距離が表示されているものもあります。
事故車両の位置関係を考えて、安全な非常口からすみやかに避難しましょう。
トンネル内で火災・発煙が無い場合は?
1)まずは通報
山手トンネルの場合には、100m置きに非常電話、50m置きに押しボタン式通報装置があるようです。
非常電話、押しボタン式通報装置ならば、発信した電話や装置から自動的に場所を管理センターに知らせることができます。
携帯電話で通報する場合には、#9910で高速道路管理のオペレーターと通話も可能です。
事故の発生場所を知らせるためにオペレーターの指示に従って、避難出口の番号などをの情報を伝えましょう。
2)情報収集
トンネル内に設置された拡声器による放送、ラジオによる放送で緊急放送が入ることがあります。
また電光掲示板も定期的に確認し、指示に従って行動しましょう。
3)状況に応じて人命救助や初期消火
消火器または消火栓が非常口の近くに設置されています。
自身の安全が確保され、対応できる場合は実行してください。
4)避難準備
状況によっては、管理センターからの指示で車を離れて避難するように指示があるかもしれません。
管制センターからの指示を待って車で待機している間に、以下のような準備をしておきましょう。
- 貴重品をまとめて持ち出せるようにしておく
- 車を離れる場合を想定して、連絡先のメモを書く(車の所有者をわかるようにするため)
- 季節や外気温に応じて、適宜上着を用意
多くの車両がトンネル内にある場合には、避難経路も混雑が予想されます。
車を離れた後は、落ち着いてトンネル外に避難しましょう。
トンネルに入る直前に、トンネル内で事故が発生したら
トンネルの入り口には信号機や警報板が設置されています。
信号機が赤のときや警報板の内容をよく見て、指示に従ってください。
特にトンネル火災のときには絶対にトンネル内に入らず、手前で停止してください。
今までに起きたトンネル事故例
笹子トンネル崩落事故
トンネル事故で思い出すのは、笹子トンネルの崩落事故だという人も多いのではないでしょうか。
事故が起きたトンネル内で避難する様子を撮った動画がありました。
アナウンスが鳴り、火災が発生している旨と車をどう置いていけばいいのかが案内されています。
「エンジンを切り、サイドブレーキを引いてキーを置いて」と聞こえますね。
事故発生現場から離れた場所であれば、このアナウンスの通りにしてすみやかに避難をしましょう。
山陽道トンネル多重衝突事故
トンネル内でいくつかの車が衝突して黒煙が上がる程の事故が、山陽道トンネルでありました。
入ろうとしていたトンネルで事故が起きた際は、緊急車両などがスムーズに救助に行けるよう車は端に停めておきましょう。
こちらの動画では外に出ている人が多くいますが、緊急車両の通行の妨げになる可能性もありますので車内待機の方が安全です。
トンネルでの事故は、まず自分の安全を確認してから行動しよう
トンネルで事故や火災にあった場合の行動についてまとめました。
トンネル内の事故では、火災や発煙、有毒ガスの充満が最も危険です。
発生した事故の程度にもよりますが、事故発生から時間がやや経過して、発火したり、発煙する場合もあります。
ラジオやトンネル内拡声放送を良く聞き、情報収集に努めてください。
また、避難するまでに至らない状況でも、非常口の方向や位置は先に確認しておき、いつでも車を離れられる準備をしておきましょう。
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