パンクしない!夢のような空気なしタイヤ「noair(ノアイヤ)」!どういう構造?メリット・デメリットは?
東洋ゴム工業が発表した空気なしタイヤである『noair(ノアイヤ)』。これまでのタイヤの常識を覆した、新たなタイヤとして注目されています。空気を使用しないのでパンクやバーストなどの心配がありません。また、タイヤの寿命が来るまで使うことができるので、非常に経済的でコストパソーマンスに優れています。 では、新たに発表された『noair(ノアイヤ)』はどのようなものなのか、メリット・デメリットも踏まえて見ていきましょう。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2017-10-24
空気なしタイヤ『noair(ノアイヤ)』とは?
東洋タイヤが発表した空気なしで走ることができる『noair(ノアイヤ)』。
これまでのタイヤは、内部に空気を充填出せて、路面からの衝撃を和らげるものでした。
ですが今回発表された「空気なしタイヤ」は、その名の通り空気を使用せずにタイヤの性能を発揮するものです。
○ タイヤの内部はどうなっているの?
空気を入れないタイヤの内部は、特殊な硬めの樹脂をスポーク状(米印のような形)に配置し、タイヤにかかる荷重を分散するような構造になっています。
タイヤ内部にこの樹脂を敷き詰めることで、これまでのタイヤと同じ性能を得ることができるのです。
試作段階では、楕円型にスポークを並べるだけでしたが、今回発表された『noair(ノアイヤ)』は、各スポークが交差するように配置された「X字型スポーク構造」にすることで、タイヤ内部に空気がなくても路面からの衝撃の緩和や耐久性がアップしました。
さらに内部だけでなく、路面に接する部分はゴム素材を使用し「走る・止まる・曲がる」の基本動作がしっかりできるようになっているのも特徴ですね。
空気なしタイヤのメリット・デメリット
新たに開発された空気なしタイヤ『noair(ノアイヤ)』のメリット・デメリットを見ていきましょう。
□ 空気なしタイヤのメリット
○ パンクしない
空気を使用していないので、パンクしないのが最大の特徴です。
走行中にバーストなどが起こりにくく、タイヤがすり減って寿命が来るまで長く使用することができます。
コストパフォーマンスに優れ、非常に経済的ですね。
◯ 空気入れ不要
空気がない、パンクしない、ということなので当然空気の補充も不要です。
「タイヤは空気圧が大事だ」という話をよく耳にしませんか?
ガソリンスタンドなどにも、空気を入れる機械がありますよね。
それの対応も、不要になるということです。
タイヤは意外とこまめに空気圧の点検をしなければいけないので、その手間が無いだけでもかなり楽ではないでしょうか?
□ 空気なしタイヤのデメリット
○ スピードが出しにくい
空気入りのタイヤと比べ、路面からの抵抗が大きいので、高速道路走行にはあまり向いていません。
この後にご紹介する乗り心地にも関係しますが、タイヤが衝撃を吸収する機能が弱く、タイヤの転がりが悪くなるためスピードが出にくいのです。
○ 乗り心地に影響が出る
衝撃を吸収する機能が弱いので、乗り心地が悪いと感じる人もいるかと思います。
従来の空気入りタイヤは、ゴムと空気の両方で路面から受ける衝撃を吸収していましたが、『noair(ノアイヤ)』は空気が入っていないため、タイヤそのもので衝撃を全て吸収しなくてはなりません。
どんなのクッション性の高い素材を使っても、空気入りのタイヤほど衝撃を吸収できません。
ランフラットタイヤと空気なしタイヤは何が違うの?
□ そもそもランフラットタイヤって?
タイヤ内部の空気がゼロになっても一定の距離を走行できるタイヤを、ランフラットタイヤといいます。
走行中にタイヤがパンクしてしまっても、修復することなく走行できるのが特徴です。
しかし、空気が抜けた状態で走行できる距離に限りがあるので、タイヤ自体の交換が必要となります。
ランフラットタイヤを装着しておくと、万が一のときも時間が稼げて安心です。
□ noair(ノアイヤ)との違いは?
一番の違いは、空気が入っているか否かです。
ランフラットタイヤには空気が入っていますが、万が一空気が抜けてしまっても、タイヤの側面で車を支えることができます。
一方noair(ノアイヤ)は空気が入っていないため、そもそもパンクをすることがありません。
ランフラットタイヤは空気が入っている以上、パンクすることはありますし、バーストする可能性もあります。
このようなことから、空気なしタイヤの『noair(ノアイヤ)』の方が安心感を感じられます。
空気なしタイヤの進化に期待!
東洋タイヤが発表した『noair(ノアイヤ)』についてご紹介してきました。
空気が入っていないので、パンクすることがなく非常に長くタイヤを使用することができます。
ただ、乗り心地やスピードが出ないなどのデメリットなどもあるため、改善はされていくことでしょう。
これから開発が進めば、コストパフォーマンスに優れた空気なしタイヤは非常に重宝されます。
経済的でパンクする心配がない空気なしタイヤ『noair(ノアイヤ)』の、さらなる進化に期待しましょう。
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