気づきにくいライト切れのセルフチェックの方法とは?ライト切れは事故に繋がる危険大&違反です!
ライト切れで走っている車をときどき見かけます。特に夜は、ライトが切れている車の後ろに付くと、「次はどっちに動くんだろう」と怖い思いをすることもあります。ライト切れは、乗っている人は意外と気づきにくいものです。ですが、普段のちょっとした移動の隙間に、球切れを簡単にチェックすることができます。とても簡単な方法ばかりですので、ライト切れを起こさないようにやってみてください。そしてライト切れを発見したら、速やかに交換しましょう。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 投稿日:2018-6-11
目次
車のライト切れは事故に繋がる危険が!
運転中、ヘッドライトやブレーキランプが片側だけしかつかない車を見たことはありませんか?
運転している本人は気が付いていないのかもしれませんが、周囲にとってはその車の存在や合図がわからず、事故に繋がる危険性が高くなります。
たとえば、暗闇を走る「片目の後続車」はバイクだと認識されてしまったり、「ウィンカーが切れた」車は突然曲がってくるようにも見えます。
また、ライト点灯が必要な夜間に、ライトが切れたまま走行していると不灯火で取締を受けます。
乗っている本人は安全運転に努めているつもりでも、周囲への意思表示ができていなければ大変危険です。
本来ならば、走行前の点検でしっかりチェックするべきですが、普段の生活の中ではなかなかできなかったり、そもそもライトの点検を一人で行うのは難しいですよね。
今回は、車で移動中のちょっとした隙にできるチェック方法をご紹介します。
球切れをはじめとする問題をいち早く見つけて、自分も周りも安全に運転できるようメンテナンスをしましょう。
点灯チェックをすべき車のライトは5種
車には様々なライトが使われています。
出かける前にチェックした方が良い、または定期的に点検をすべきライトは以下の6種類です。
- ヘッドライト(車の前についている、道を照らすライト)
- スモールランプ(車の前後についている、車幅をアピールするライト)
- テールランプ(車の後ろについている、自車の存在をアピールする赤いライト)
- ブレーキランプ(車の後ろについている、ブレーキを踏むと付くオレンジのライト)
- ウィンカー前後(方向指示器)
道路交通法52条にて、ライトについては以下のように決められています。
車両等は、夜間(日没時から日出時までの時間をいう。以下この条及び第六十三条の九第二項において同じ。)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあつても、同様とする。
出典:道路交通法第52条
前照灯(ヘッドライト)、車幅灯(スモールライト)、尾灯(テールランプ、ブレーキランプ)が必須となっています。
ウインカーは、切れてしまった場合手信号で走行することが可能ですが、右左折や停止、バックなどの手信号を覚えている方は少ないのではないでしょうか。
ライトが切れていることに気づかず車道に出て、曲がろうとしたらライトが消えてて事故に…!となってからでは大変です。
定期的な点灯確認を行うようにしましょう。
□ 手信号をおさらいしよう!
家を出た時は問題なかったのに、走行中にライトが切れた!となった場合、手信号が必要です。
もしもの時のために、改めておさらいしておきましょう。
- 右折:片手を水平に伸ばす
- 左折:片手を水平に伸ばし、肘を上へ垂直に曲げる
- 停止(徐行):片手を斜め下に伸ばす
- バック:停止のポーズから、腕を前後に振る
こちらの動画では、実際に車に乗った状態で全ての合図をやってくれていますので、わかりやすいですよ。
では、次に実際にどのようにライトをチェックすればいいのか、具体的にご説明します!
1)テールランプやブレーキランプのチェック方法
テールランプやブレーキランプといった尾灯は、デパートの屋内駐車場や薄暗い地下駐車場を利用したときや、自宅の車庫などでもチェックが可能です。
□ 壁を背にして駐車してチェック
・テールランプ
ブレーキを踏まず、スモールランプを付けているときに、車の後部が左右とも赤くなっていますか?
「片側だけ暗い?」と感じたら、車を降りて目視確認をしましょう。
・後方のウインカーとハザードランプ
後方の壁へ映るライトの光加減で、きちんとついているかチェックが可能です。
ウインカーやハザードランプを付けてみて、ライト周辺の明るさをチェックしましょう。
「片方だけ暗い」と感じたら、車を降りて目視確認しましょう。
・ブレーキランプ
こちらも、ブレーキを踏んだときに壁に光が問題なく当たっているかどうかでチェックします。
2)前方のスモールランプやウィンカーのチェック方法
こちらは、前向き駐車したときにチェックすることができます。
1)と同様に壁などに光を当てて、スモールランプと前方方向指示器のチェックをしましょう。
後ろよりは光の確認がしやすいため、すぐにチェックを行うことが出来ます。
切れる前に気づける!ウインカーの点滅速度で球切れを確認
方向指示器の場合は、球切れが発生すると「カチカチ」という点滅音の速度が速くなって、球切れを知らせてくれる機能があります。
実際の点滅を見ると、速度がかなり違うことがわかりますね。
これなら、すぐに気づくことができそうです。
カチカチ音や点滅速度がいつもと違って極端に早くなったと感じたら、どれかが切れているサインですので、どこが切れているのかをすぐ確認し、交換しましょう。
ヘッドライトの向きは光軸をチェック
信号待ちなどで前の車に近づいて停止したときなど、前の車への光の当たり具合で、ヘッドライトの球切れを確認することができます。
また、平らな道を走行中に「光軸」を確認してみましょう。
光軸とは、ヘッドライトの向きのことです。
光軸が調整された状態のときは、平地において、対向車のドライバーがまぶしくないようにほぼ水平にヘッドライトの光が照射されるようになっています。
ですが何かの拍子に上にズレてしまうと、対向車や先行車がまぶしくて迷惑となりますし、下にずれると前方をある程度遠くまで照らすことができません。
この光軸は、自分で簡単にチェックすることができます。
もしズレが出ている場合は調節してもらう必要がありますので、定期的にチェックしましょう。
□ 光軸のチェック方法
光軸は、『カットオフライン』をチェックします。
カットオフラインとは、光の境界線のことです。ハイビームとロービームで照らした際、ハイビームで照らせていたけど、ロービームでは照らせない場所があります。その境目が、カットオフラインです。
ヘッドライトを身体(足やお腹など)に当て、カットオフラインを指で抑えておきます。
ラインを抑えたまま車から少し離れると、ライトが下に下がるはずです。
離れた距離の1%の長さ分、カットオフラインが下に下がっていれば問題はありません。
例えば、5m離れたとしたら5センチ下にラインが下がっていればOKです。
カットオフラインが抑えた部分より上だったり、もしくは著しく下になっていたりしたら光軸がズレているかもしれません。
その時は整備工場などで確認してもらうと良いでしょう。
ルームランプは切れてても問題ない?
ルームランプ(室内灯)は、ランプ切れになっていても特に違反にはなりません。
ただし、走行中にルームランプを点灯していると取締を受ける可能性がありますので注意が必要です。
夜間にルームランプを付けて走行すると、光が窓に反射することによって見えにくくなるため、必要の無い時は付けないようにしましょう。
もし、ルームランプが切れて付け替えるとしたとき、色は白のほうがいいでしょう。
ルームランプは基本的には白であれば車検でも問題にはなりません。
白色の『車検適合品タイプ』を付けておいたほうが車検時も安心です。
車のライト切れを起こさないように、定期的にチェックしよう!
日常的にできる球切れチェック方法についてご紹介しました。
壁に反射する光の様子で簡単にチェックできますので、手間もかかりません。
特に地下駐車場はチェックがしやすい場所です。
普段から気を付けていれば、特別な点検をしなくても大丈夫ですね。
また、車検などで調整する光軸なども、ズレがあるかがわかります。
ズレていると他の車にも迷惑になりますので、こちらは早めにカーショップやディーラーなどで調整してもらいましょう。
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