車のマイナーチェンジとフルモデルチェンジの違いとは?売る・買うならモデルチェンジ前後、どっちがいいの?
車のマイナーチェンジ・フルモデルチェンジとは具体的にどういう内容なのでしょうか?日本の車はモデルチェンジの回数も多く、またペースも早いです。それは、私たち日本人の『特徴』が大きく関係しています。 メーカーがモデルチェンジする理由やフルモデルチェンジとマイナーチェンジの違いについてもご紹介しています。さらに、モデルチェンジの前後で車の買い替えはどのタイミングが良いのかについても詳しく見ていきましょう。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2017-8-24
車のマイナーチェンジとフルモデルチェンジの違い
車は発売されてからしばらくするとデザインや装備などが変わります。
同じ車種名だけど、デザインがシャープになったり、外観は同じだけど性能や装備が違うものが登場しますよね。
これらのことを「モデルチェンジ」と呼びます。
このモデルチェンジの中には、
- マイナーチェンジ
- フルモデルチェンジ
の2種類がありますが、それぞれどのような意味で使われているのか見ていきましょう。
1.マイナーチェンジ
マイナーチェンジはデザインや性能を一新させるものではなく、パーツの一部を改良する目的で行われます。
例えば、大まかなデザインは同じだけど、フロントグリル(車の前の網のような部分)の形状の変更であったり、ハンドルやメーターのデザインの変更であったりと車の一部分を変更することを「マイナーチェンジ」と呼んでいます。
また、先代モデルで起こった不具合などを修正を行ったり、グレードの追加を目的とする場合もマイナーチェンジと言います。
車の見た目や内装に大きな変化はないけど、先代モデルより少しだけ改良された車を指します。
2.フルモデルチェンジ
フルモデルチェンジとは、現行のモデルから一新して新しい形の車に生まれ変わることを言います。
車種の名前は同じですが、見た目のデザインや内装のデザインなどが大きく変わります。
中には、「本当に同じ車種の車?」と思ってしまうようなモデルチェンジをする車もあります。
またデザインだけでなく、車の性能やスペックまで大規模に変更されることもフルモデルチェンジと言います。
その名の通り『フル』で変わる車のことですね。
また、フルモデルチェンジがされると車検証などに表示される車の型式の変更がされます。
□ モデルチェンジに関して明確な定義はない!?
2つのモデルチェンジに明確な定義が、現状ありません。
車種によっては、大きくデザインが変わっており、明らかにフルモデルチェンジなのに「マイナーチェンジ」とされることや「フルモデルチェンジ」と発表されたけど、あまり先代モデルとの変化がない場合もあります。
メーカー側が「フルモデルチェンジ」と発表すれば、デザインが大きく変わっていなくてもフルモデルチェンジということです。
車をモデルチェンジする意味とは?
フルモデルチェンジをするワケとは
フルモデルチェンジする大きな理由の一つは、『売れ行きが悪くなってきたから』ということが一つあります。
新しく発売された当初は人気があり、売れ行き好調ですが、月日が経つにつれて売れ行きが落ちて、販売台数が減っていきます。
売れ行きが悪くなってきたら、新しいものを作り、売り上げの回復を目指しますよね。
これを繰り返し行っているので、どんどんデザインが変わっていくのです。
これは、日本人特有の考え方や風潮が影響していると考えられています。
私たち日本人は「新しいもの好き」なので、最新のものや未来的なデザインの車に注目してしまいます。
『新しいもの=良い』ものという風潮が強く、他国と比べ『長く乗り続けること=良い』とい感覚があまりないという日本人の特徴が短いサイクルでフルモデルチェンジされる原因です。
このことから、フルモデルチェンジは約4年に一度のペースで行われることが多いですね。
マイナーチェンジをするワケとは
マイナーチェンジは、パーツの一部変更や品質の向上を目的として行われます。
フロントグリルやテールランプの形状が変更されたり、不具合が多くありその部分の品質を向上させるためにパーツを改良したりされます。
この品質向上以外にも「目新しさ」を目的にマイナーチェンジが行われることもあります。
マイナーチェンジは約2年の周期でされることが多く、これは市場での競争力を維持するためです。
発売されてから2年ほど経つと目新しさがなくなってきます。
新しさを出すためにフルモデルチェンジをすれば良いのですが、フルモデルチェンジをするには多くの費用がかかってしまいます。
そう簡単にフルモデルチェンジすることはできないため、目新しさが失われてしまうことを防ぐ目的でマイナーチェンジを行います。
車の売買時期とモデルチェンジ時期には注意
フルモデルチェンジやマイナーチェンジがされるとなると様々な情報が出周り、最新の技術や装備にテンションも上がります。
ですが、車を売る時・買う時のそれぞれで注意しておいたほうがいいことがあります。
1.【車を売る時】時期に注意!買い取り価格が下がるかも
モデルチェンジがされると、市場に新しい車と古い車が存在します。
そうなると必然的に古い車の方が人気が落ち、価格が落ちます。
これは、モデルチェンジ後に買い替えのため車を手放す方が多くなり、中古市場に車が多く出回るようになり相場価格が下がってしまうことが原因です。
特にフルモデルチェンジされると、現行モデルは古臭く感じてしまい買い替えをするオーナーが増えるので、買い取り価格に影響が出てきます。
ですから、自分の車を売る際はモデルチェンジ前に買い取りをしてもらう方がいいですね。
2.【車を買う時】モデルチェンジ後の車が必ず良いとは限らない
モデルチェンジ後に搭載されている技術や装備は、先代モデルよりも進化している場合がほとんどです。
ですが、初期モデルや中期モデルが総合的に優れていたのに…という場合も多くあるのです。
またフルモデルチェンジがされ、車のデザインや内装が一新してしまい、前のモデルの方が好みだったということもありますよね。
フルモデルチェンジをしたせいで、人気が急落してしまいまったく売れなくなってしまった車種も存在します。
そして、この影響は中古市場にも影響しており、最新モデルよりも旧型モデルの方が人気があり価格が高い車種もあるくらいですからね。
「フルモデルチェンジされるのを待って、あの車種を買おう!」と思っている方は、なかなか判断が難しいところではありますが、そのような可能性があることも頭に入れておくと選ぶ時の判断材料になるのではないでしょうか。
★筆者が個人的にオススメする時期のモデル
私の個人的な意見ですが、『フルモデルチェンジ前の車種』が一番オススメです。
フルモデルチェンジ前の車は、それまでに何度もマイナーチェンジがされ、車全体として非常に成熟した状態にあります。
様々な不具合や調整を続けた結果、たどり着いた形ですから、故障などが少なく長く乗れると思います。
また、価格に関してもフルモデルチェンジされる前の車の方が値引き率もいいです。
メーカーはフルモデルチェンジされた新しい車を売りたいですから、在庫車を抱えておきたくはなく、旧型車は早く売ってしまいたいものです。
オーダー車ではなく、在庫車になってしまいますが、この時期の値引きは大いに期待できます。
モデルチェンジでの判断ではなく、車は欲しい時に買うのが一番!
国産車のモデルチェンジは、外国車に比べてかなりペースが早いです。
私たち日本人の特徴をうまく使って、モデルチェンジがされています。
このモデルチェンジの中には失敗もあれば、成功もあります。
ですが、どのモデルチェンジが成功となるのか、私たちが事前に予測することは不可能ですから、モデルチェンジに左右されることなく車を選んだほうがいいのではないでしょうか。
買い取り価格や販売価格などがモデルチェンジするたびに大きく変動します。
このことを気にしすぎると乗り換えの時期がいつなの分からなくなり、いつまでも買い換えることができなくなってしまいます。
あまり深く考えずに『買い替えたい時に買い、乗りたい車に乗る!』という感じでいいと思いますよ。
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