車で走ると音楽が鳴る道『メロディーロード』!安全運転と地域活性化に役立っています!全国のメロディーロード9選もご紹介♪
道路を走行中、音楽が流れる道を通ったことはありませんか?それは「メロディーロード」です。道路に切り込みを入れて、タイヤと道路が擦れる摩擦によって音楽が鳴っているように聞こえるものです。音楽が鳴ることで居眠り防止や安全運転への促進に繋がること、またその土地で有名な曲を使うことで地域のPRにも繋がります。日本全国にたくさんのメロディーロードがありますので、いくつか紹介しながら、メロディーロードについての説明を致します。
免許取得歴:10年 今乗っている車種:ダイハツタント(新車で購入) 車に対する思い:色…
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- 投稿日:2017-7-11
目次
車で走ると音楽が鳴る!メロディーロードって何?
メロディーロードとは、乗用車のタイヤと路面を摩擦させることで音が発生するよう道路に溝を彫り、一定速度以下で走ると音楽が流れるように細工をした道路の事です。
北海道標津町の篠田興業が北海道立工業試験場(現 北海道立総合研究機構)と共同開発した道路で、2004年に北海道標津町に設置されたのが始まりになります。
その後、2005年9月に特許を出願し、2011年3月に正式に特許原簿に登録されました。
メロディーロードはどんどん進化が進み、「スピードを落としてください」などと喋っているように聞こえる道路もあります。
これは、2010年12月に、北海道標津町に防災道路として設置されました。
このようにメロディーロードには、
注意の喚起 長距離ドライブに使用される道路にメロディーロードを施工する事により、運転者に注意を喚起し、眠気や退屈感を防止する効果があります。
運転速度の抑制 交通規制により制限された速度で設計することにより、聞きなれた速さのメロディー感覚で走行することとなり、車両運転速度の抑制になる。
危険箇所の接近予告 危険なカーブや交差点、中央分離帯等の路上障害物の接近予告や事故多発場所等の接近、歩行者や動物の横断箇所などを、発生する音の特性を持たせることにより各々予告できます。
観光資源 地域に所以のある作曲家、作詞家の曲の利用により観光資源となる。地域に関係する曲の利用により地域PRになる。観光地などの手前に施工することにより観光客の観光感動の抑揚につながる。
等、様々な事に利用されています。
しかし、騒音の問題に発展する可能性もあるため、設置するには地域の住民の方々に理解と合意をしてもらう必要があります。
実際に、長野原町北軽井沢地区の国道146号のメロディーロードは、騒音の問題で設置から1年で撤去されてしまっているんです。
メロディーロードの仕組み。どうやってできてるの?
ではこのような不思議な道路であるメロディーロード。どのような仕組みなのでしょうか。
アスファルトおよびコンクリート舗装路面に深さ3mm–6mm、幅6mm–24mm、長さ2.9m–3.1mの溝を道路横断方向に複数切削することにより、車両走行時に発生する舗装とタイヤとの接触走行音を適切に設定することで、走行音があたかも音楽を奏でるかのような効果を狙ったものである。
このように、溝の深さなどが決まっているんですね。
溝から溝までの距離を調整することで、走行時の音階や音域の調整を。
溝の掘削幅を変えることで、発生音量の大小を調整することができます。
また、音楽が流れる時間は、道の長さと走行速度によって変動します。
メロディーロードは、雨・雪の日に走行しても鳴るの?
メロディーロードについたら雨や雪…。
折角来たんだからと走行してみても、音が鳴らなかったら残念ですよね。
でも安心してください。雨や雪で路面が濡れている時でもきちんと音は鳴ります。
ただ、音は鳴るのですが雨の音や路面の水をはじく音などで綺麗に聞き取る事は難しくなります。
また、積雪があって路面との摩擦が上手く生じない場合には音が発生しなくなります。
ですので、メロディーロードを走行するのであれば、やはり天気のよい晴れの日に走行するのをお勧めします。
全国の有名メロディーロード9選!
全国にたくさんのメロディーロードがあります。
ここでは、いくつかのメロディーロードをご紹介します!
動画付きなので、どういう風に聞こえるのか実際に聞いてみてくださいね。
1.標津町道川北北7線「メロディーロード」
世界初の実用試験施工された北海道標津郡標津町のメロディーロードです。
設置距離は500mで曲には知床旅情が使われています。
また、同じ北海道標津郡標津町にはしゃべるメロディーロードもあります!
「カーブです。カーブです。スピードを落としてください。」って聞こえますよね!
2.国道252号水沼字細越地内(早戸大橋先)「奥会津シンフォニーロード」
福島県大沼郡金山町に設置されているメロディーロードです。交通安全・地域活性化・観光資源として設置されました。
全長は278mになり、曲はジブリの耳をすませばからカントリーロードが使われています。
こちらの動画では、路面が濡れている状態と乾いている状態で走行してくれています。
濡れていると、やはり水を弾く音が大きいですが、きちんと音楽が聞こえますね♪
3.国道352号「尾瀬奏(かな)でロード」
新潟県魚沼市に設置されているメロディーロードです。水芭蕉の花が有名な尾瀬に北から向かう際に通ります。
全長210m。曲には、童謡の夏の思い出が使われています。
4.群馬県利根郡片品村国道401号
群馬県利根郡片品村にあるメロディーロードです。
水芭蕉の花が有名な尾瀬のある村ですね。
尾瀬奏でロードと同じく曲には夏の思い出が使われています。
5.国道257号「メロディートンネル」
愛知県豊田市にある世界初のトンネル内に施工されたメロディーロードです。
交通安全・スリップ事故防止・車両の速度抑制のために設置されています。
全長は300m。曲にはどんぐりころころが使われています。
6.琵琶湖大橋(国道477号・滋賀県道11号守山栗東線)「琵琶湖大橋メロディーロード」
滋賀県大津市・守山市に設置されているこちらも世界初の橋上に施工されたメロディーロードです。
地域活性化・大津市と守山市の地域交流促進を目的に設置されました。
全長は600m。曲には琵琶湖周航の歌が使われています。
7.広島県世羅郡「町道フルーツロード」&「町道ふれあいロード」
広島県世羅郡世羅町にあるメロディーロードです。
交通安全・スリップ防止・地域活性の目的で設置されました。
フルーツロードとふれあいロードは一体的に施工され、フルーツロードは全長およそ660m。
ふれあいロードは全長およそ510mになります。
曲はフルーツロードにはジブリのとなりのトトロからさんぽ。
ふれあいロードには森のくまさんが使われています。
8.のと里山海道「おとのみち」
石川県七尾市・穴水町に設置されている、日本で1番長いメロディーロードです。
事故防止と能登地域への観光客誘致を目的に設置され、全長は1,200mにもなります。
曲にはNHK連続テレビ小説『まれ』のオープニング曲である、希空~まれぞら~が使われています。
9.沖縄県国道331号 「二見情話の里ミュージックライン」
沖縄県名護市にあるメロディーロードです。
世界初の左右のタイヤが別々の音楽を奏でる技術、しゃべる道路の音階と音量を変化させる技術が使われています。
地域活性化や旧国道への観光客・車両の誘導の目的で設置されました。
全長344m。曲には二見情話が使われています。
番外編.日本以外にもメロディーロードがある!
中国の河南省と山東省に、それぞれ2つずつ設置されているそうです。
日本以外にも設置されているとは意外ですね!
メロディーロードは安全運転や地域活性化に役立つものです♪
走行すると音が鳴る道「メロディーロード」についてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ご紹介した場所の他にもメロディーロードは日本国内に多数設置されています。
観光で近くに寄った際など出向いてみてはいかがでしょう。
その土地の縁の曲を知ることが出来ますし、運転に疲れてきた頭をすっきりすることもできるのではないでしょうか。
いつもとは違った気分でドライブを楽しむことができると思いますので、メロディーロードを目的としたドライブなんかも楽しそうですね♪
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