
駐車時にサイドブレーキは必須!いつの間にか車が消えた!?恐怖体験から役割・仕組み・使用方法まで
車を停める際、サイドブレーキは必ずかけましょう。パーキングポジションにしておけば、車は止まっているから大丈夫などと思っていませんか?決して、そうではありません。 サイドブレーキがどのような役割を担っているのか、なぜサイドブレーキをかけないといけないのか、サイドブレーキの役割などを私の体験談も含めて詳しくご紹介します。 サイドブレーキの必要性をしっかり理解し、思わぬ事故を起こさないようにしましょう。

免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 投稿日:2017-5-8
目次
サイドブレーキの役割とは?
サイドブレーキとは、停車している際に車が動かないようにする『補助ブレーキ』です。
AT車の場合、パーキングポジションに入れると車は停止します。
パーキングポジションに入れることによって、タイヤが回らなくなる構造になっています。
ですが、これだけでは確実に止まっている状態ではないため、坂道や他の車からの衝撃などによって車が動き出してしまう可能性があります。
人が乗っていない状態で車が動き出してしまうと、とても危険です。
このようなことがないように、補助ブレーキとして車に装備されています。
サイドブレーキはかけなくちゃダメ?恐怖実体験あります…!
サイドブレーキをかけないで車を降りた場合
万が一、サイドブレーキをかけずに降りてしまった場合、フラットな道路ではあまり問題ありません。
しかし、坂道など傾斜のある場所での停車は、車が動き出す可能性があります。
車、電信棒にぶつけた(´;ω;`)
修理見積り10万。。。
サイドブレーキ引き忘れ→下り坂で勝手にすすむ→ドン pic.twitter.com/RWy7g4loM2— 天瀬(あませ) (@ph0enix1) April 24, 2017
AT車の場合はオートマチックトランスミッション内部(自動的にシフトチェンジしてくれる変速機)の歯車に、爪状のものが引っかかり車を止めている状態です。
このような状態で車に力が加わると、爪が折れたり破損したりする恐れがあります。
特に坂道では、車に大きな力が加わっているため、この状態で爪が破損してしまうと非常に危険です。
またMT車の場合は、AT車と違い「P」がないですから、ギアを「L」か「R」に入れ、しっかりとサイドブレーキを引く必要があります。
サイドブレーキは補助ブレーキの役割ですので、駐車措置と合わせて「輪止め」などを使うとより効果的です。
背筋が凍った…私の体験談!
私の体験談ですが、MT車に乗っていた頃の話です。
いつものように家の前に車を止め、荷物を降ろし家に入りました。
ところが、次の日車に乗ろうと外に出たら、家の前には車がなかったのです...。
「盗まれたっ!」と思い、あたりを見回すと隣の家の前に車が移動していたのです。
慌てて車に乗り込むみ車内を確認しても異常はなく、何か盗まれた形跡はありませんでした。
そしてエンジンをかけようと瞬間、あることに気づいたのです。
「N」ポジションでサイドブレーキを引いただけの状態だったのです...。
ニュートラルポジションでサイドブレーキを引いた状態では、サイドブレーキの力だけで車が止まっていることになります。
車は異常に重たいですから、サイドブレーキの力だけで止めておくことはできません。
私の家の前は、緩やかな傾斜なのでこのようなことが起こったと考えられます。
それほどキツい傾斜ではなかったため、ゆっくりと車が進み、隣の家の前で停止したようです。
幸いなことに緩やかな傾斜で距離が短く、周囲に車などがなかったため大事故にはならなかったですが、これが大通りや車通りの多い場所だったらと考えると、ゾッとします。
さらに、歩行者にぶつかったりしたら大惨事です!
特にMT車に乗っている方は注意してください。
AT車も、もちろん安心はできません。
しっかりとサイドブレーキをかけて駐車しましょう!
フットブレーキとハンドブレーキの違いって?
フットブレーキとハンドブレーキ(サイドブレーキ)とでは何が違うのか。
まず、この二つの違いは『ブレーキがかかっている場所』が違います。
フットブレーキは4輪すべてにブレーキがかかります。
ですが、ハンドブレーキは後輪2つにしかブレーキがかからないということです。
フットブレーキは、動いている車を大きな力で止めなくてはならないため、4輪すべてに対してブレーキをかけます。
それに対して、ハンドブレーキは停車している車を補助する装備ですので、後輪2つだけにブレーキをかけている状態です。
もう一つの違いは、油圧式かワイヤー式かの違いです。
フットブレーキには油圧式のブレーキが採用され、小さな力で大きなブレーキがかけられますが、ハンドブレーキはワイヤーでかけるブレーキですので油圧式に比べ、力が弱くなります。
サイドブレーキの効きが甘い気がする...
サイドブレーキの効きが甘かったり、いつもと引き具合が違うと感じたら、必ず点検に出しましょう。
これはワイヤーが伸びきってしまい、うまくサイドブレーキの役割を果たしていない場合があります。
サイドブレーキの効きが甘く、停車しているにもかかわらず車が動き出してしまわないためにも、気になったらすぐに点検や交換を行ってください。
車が突然動き出してしまった際、慌てて車を『手』で止めようとする方が多くいます。
冷静に考えれば手で止まるはずはないのですが、こういった場面では気が動転し、何とか止めようと思ってしまうため、このような行動に出てしまうそうです。
手で車を止めようとして、巻き込まれて怪我をしてしまう可能性もありますよね。
万が一のことが起こらないように、車に異常を感じたら点検を行ってくださいね。
サイドブレーキが上がらない・戻らない時は?
さて、今日はこれから車のサイドブレーキを交換します!
本当は二枚目の画像のワイヤー部分だけが欲しかったんだが、ワイヤー単品の販売は設定してないとのことで、サイドブレーキ丸々の交換になりました。
ちなみに税込み約7000円。
高いよ。 pic.twitter.com/n2UktXfUku— ミカジマ スサヤ (@mikajima00) April 15, 2017
サイドブレーキが上がらない場合、ワイヤーが切れてしまっているか、錆び付いてしまっていることが考えられます。
また戻らない場合は、ワイヤーが伸びきってしまっている可能性があります。
このような場合は、自分ではなかなか対処できないので専門家に見てもらうのが一番いいですね。
もう一つ考えられる原因としては、凍結によるものです。
これは地域限定のことですが、寒冷地ではワイヤーが凍ってしまいサイドブレーキが解除できないことがあります。
サイドブレーキは凍結します!
サイドブレーキが凍結してしまい、解除できなくなってしまうことがあります。
特に寒い地域では多くあります。
ですから、北海道などの寒い地域の方は、サイドブレーキをかけず車を止めます。
サイドブレーキの代わりに『輪止め』を前後のタイヤに一つずつ設置します。
凍結してしまった場合は、暖かい場所に移動させてサイドブレーキを解除しますが、サイドブレーキをかけた車を移動させるのは難しいです。
このような場合はJAFなどを呼ばなくてはなりませんから、寒冷地での駐車措置には注意が必要です。
サイドブレーキをかけ、安全な駐車措置を!
「フラットな道だからサイドブレーキをかけなくても大丈夫!」なんて思わず、停車させる際には必ずサイドブレーキをかけましょう。
サイドブレーキの引き忘れが原因で、大きな修理や思わぬ事故に繋がりかねません。
自分や周りの安全のためにも、重要な操作ですからね。
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