カーナビを盗難被害から守ろう!年間盗難件数は?盗まれやすい地域・車種がある?
皆さんは、車の盗難や車上荒らしにあったことはありませんか? 私は海外で車上荒らしにあったことがあります。 ちょっとお店に寄っただけなのですが、その隙に窓を割られ、手荷物を持っていかれました。 日本は海外に比べれば少ないものの、やはり心配です。 では、クルマにしっかり取り付けられているカーナビも、盗難されるのでしょうか?予防策はどうしたらいいのでしょうか?カーナビの盗難についていろいろな観点から調べてみました。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 最終更新日:2018-5-18 / 投稿日:2017-1-26
目次
カーナビって盗難されるの?年間盗難件数は?
カーナビの盗難被害について「日本損害保険協会」の「2015年度 自動車盗難事故実態調査 結果報告」を見てみました。
この結果報告は、24の損害保険会社が、実際に盗難被害の保険金支払いをした実績に基づいて、データを集計したものです。
これによると、2015年のカーナビ盗難件数は65件でした。2009年には1,599件と件数は多かったのですが、2013年には334件、2014年には68件ですので、カーナビの盗難は減少傾向にあるようです。
これは実際に保険金支払いの対象になった案件だけを集計していますので、実態は相当な数になるはずです。 (後述しますが、車両保険に入っていないとカーナビ盗難時の保険は適用されないそうですので、車両保険に入っていないユーザーの盗難件数は含まれていないと考えてください。)
そして車上荒らしの被害 第1位は、バンパーやドアミラーなどの外装部品。 第2位がカーナビなのだそうです。 (2015年は被害品の11.2%がカーナビ) 参考までに第3位は、バッグ類です。
盗まれやすい地域や場所は?
■「車上ねらい」の都道府県別ランキングの2015年の結果より
都道府県別の件数の順位がでていましたので、それによりますと 1位は大阪、2位は愛知だそうです。
ちなみに件数はこの2県がダントツでした。
■「車上ねらい」の車種別ランキングの2015年の結果より
被害車両の内訳は、トヨタ車がダントツに多いのだそうですので、愛知や大阪というのはおひざ元に近いという意味で何か関係がありそうです。
一見、市販カーナビがたくさん盗まれるのではないかと思ったのですが、実際には特に関係なく、純正:市販(後付け):不明の盗難台数比は、2015年でおおよそ4:5:1です。
また、車上狙いの最も多い時間帯は、深夜から朝にかけて(全体の55.5%)だそうです。
盗まれたカーナビどうなっちゃうの?
最近は、ネットオークションサイトなどで転売されるケースがほとんどのようです。
単純にヤフオクで「カーナビ」を検索すると、約30万件前後も出品されているんですね。 ここから付属品や関連製品を引いてカーナビ本体だけにすると、おおよそ10万件前後といったところでしょうか?
もちろん、ケーブルやコネクターなどもばらして売られているのかもしれません。 これらのうちの盗難品の割合やいかに…?
カーナビ盗まれたら、どうすればいい?
1) すぐに警察に通報しましょう。
発見時にすぐに現場検証できればよいのですが、そうでない場合には状況を説明するための写真なども撮っておきましょう。
もし後付けカーナビの場合には、パッケージに製造番号などが書かれているものがあると思います。 なかなか追跡しても出てくるものではないかもしれませんが、一応、そういった情報は、家であらかじめ保管しておき、いざというときに届け出するのがよいと思います。
2) 損害保険会社に連絡しましょう。
どこもキズを付けられずに、カーナビだけキレイに盗まれるということはめったにないと思いますので、どこかしら壊されていると思います。
加入している保険でカバーされているかどうかはわからなくても、一応、入っている保険会社に相談してみましょう。
盗まれないための予防策
1) 駐車場所に注意
人目に付きやすいところに車を置くようにしましょう。 自宅にガレージがあればそこに駐車するのが安全ですね。ファミレスやショッピングセンター等の大きな駐車場で車を駐車する場合には、普段から目の届きやすいところに駐車する習慣をつけるとよいと思います。
2) 見えるところに物を置かない
カーナビだけでなく、車上荒らしに合わないようにすることも大事です。 カーナビも見えなくしておけば、モデルがわからないので対策にはなるようです。
3) 盗難防止ネジでカーナビを固定
結果的には盗まれないのかもしれないのですが、特殊なネジを使っているかどうかは、泥棒にはわかりませんので、窓を割られたり、ドアを壊されたりするかもしれません。 抑止(思いとどまらせる)効果はイマイチかもしれません。
4) カーナビのユーザー登録をしておく
多くのカーナビメーカーは、バックアップ用の電源コード(バッテリーから直結している線)が一度外れると、再度取り付けて起動するときにセキュリティコードを入力しないとカーナビのソフトウェアが起動しないようにしています。
もし、カーナビが盗まれて、盗品のセキュリティ解除ができない場合には、窃盗団はメーカーに物を持ち込む可能性があります。
おそらくメーカーは、製造番号の届けがあるかチェックしますので、ユーザー登録してあれば、後で見つかる可能性があるのです。 そのためにも、買ったらユーザー登録をしておきましょう!
カーナビ盗難用の保険ってあるの?
カーナビ専用の保険というのはないようですが、車載カーナビ(ネジなどでダッシュボードなどに取り付けられているもの)は車両保険でカバーされるそうです。
Q.カーナビが盗難された場合、車両保険で補償してもらえますか? 補償される場合は自己負担額(免責金額)はどうなりますか?
A.盗難されたカーナビが契約自動車に定着(*)されているものでしたら、契約自動車の「付属品」として、車両保険の補償の対象となります。
自己負担額は契約時に設定した金額になります。
ポータブルカーナビの場合は、吸盤や粘着テープで取り付けられる場合が多いので、カバーされません。(但し、身の回り品特約等の契約があれば、盗難された場合にカバーされるようです)
ただし、どちらの場合でも免責金額に注意してください。
減少傾向ではありますが、まだカーナビ盗難は発生しています!
カーナビの盗難は、車上荒らしの被害件数で第2位となっており、意外と多いことがわかります。 そして盗品は、主にネットオークションなどで転売されているようです。
普段から車の駐車場所に気を付けて、車上荒らし被害にあいにくい環境にするよう心がけたいものです。 また、車載カーナビは車両保険の対象になりますので、保険更新の際に契約条件の確認をお忘れなく。
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