台風の時、車の運転で気をつけるべき3つのポイント!一般道・高速道路走行時の注意点もご紹介
台風の時に運転をしなければならなくなった場合、「安全運転」を第一に考えてください。突風や大雨で視界は悪く、スピードを出しすぎるとスリップや追突事故の危険性が高まります。また「一般道ではどうしたらいいの?」や「高速道路で遭遇してしまったら?」など、走る道路によって気をつけるべき点もご紹介しています。 冠水路やハザードマップを利用して、住んでいる地域で危険な場所や注意しておいたほうがいい道路などの確認もしておくと役立ちますね。
免許取得歴:6年 今乗っている車種:MINI クロスオーバー クーパーS(新車で購入…
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- 最終更新日:2019-10-10 / 投稿日:2017-6-16
目次
車を運転中に台風に遭遇してしまったら...
台風は強烈な雨や風を引き起こし、場合によっては甚大な被害を与えるとても危険な自然災害です。
台風が接近すると電車などの交通機関がストップし、家路につくことが困難となってしまうこともありますよね。
そのような時に、学校への送り迎えや仕事場への通勤手段として車を利用する方も多いでしょう。
ですが車を使用する際にも、注意が必要です。
突風や大雨で、車を運転する側の人間が災害に巻き込まれたり、動けなくなってしまうことがあります。
特に冠水によるトラブルはとても多いです。
「気をつけて運転する」だけでなく、台風の中で運転する場合に注意するポイントをご紹介します。
台風時の車両トラブルは冠水が一番多い!
JAFが2016年8月22~23日に発生した台風9号時における、ロードサービスの依頼内容と件数をまとめていました。
圧倒的に冠水が多いですね。
冠水した道路を通ってみたら意外と水深が深かった…ということで動けなくなる車も多いのでしょう。
「これくらいなら大丈夫だろう」と思い込み運転すると大変危険です。
冠水がひどそうな時は、無理に通らず迂回しましょう。
台風時に車を運転する際、注意すべき3つのポイント
台風接近中、通過中共に、注意すべき点です。
1.スピードを落とす
まず第一に『スピードを落としてください』
「当たり前でしょ」と軽く思われる方こそ要注意です。
普段走り慣れた道であれば、なおさら意識してスピードを落としたほうがいいです!
知らない土地で知らない道を走行する時は、無意識にスピードが落ちますよね。
これは、道があまりわからないこと、慣れていないことなどから、周りをしっかり見て注意しようとするためにスピードが落ちているのです。
逆に、慣れ親しんだ道だと道路状況や周りの景色も見慣れてしまって、いつの間にかスピードを出しすぎてしまうことがあります。
特に台風で急いで迎えに行きたい、早く家に帰りたいという気持ちから、スピードが上がる傾向もあります。
台風接近時は何かが飛んできたりもしますから、先行者が急ブレーキを踏んでも対処できるほどのスピードで走行しましょう。(法定速度マイナス5km/h程度が最適です。)
2.強風にあおられ車が横転してしまわないよう気をつける
台風がもたらす『強風』。
台風の時は、強い風が一定方向に吹いているのではなく、突然強い風が吹くため危険です。
また、トンネルの出入り口や橋の上、海岸沿いなどは横から大きく煽られることがあるので特に注意が必要です。
車は、風で横転しないよう設計されていますが、ハンドルの切り方やタイミングによっては、大きく風にあおられて横転してしまう可能性があります。
特にミニバンのように車高の高い車は、風を受ける面積が大きいので、しっかりとハンドルを握ってください。
↑ 実際の台風時に、トラックが横転している動画です。
走行中のトラックは、およそ風速30m/s~で横転するとされています。
車だけでなく、木や電柱なども倒れることもあります。
強風のときにスピードを出していると、遠心力の関係で横転したり横滑りしたりすることがあるのです。
そのためスピードは充分落として走行しましょう。
橋の上は特に注意!
今年の台風のニュースでは橋の上での車の横転が見られましたね。
海上や川の上は強風になりやすいので、走行は避けたほうが良さそうです。
瀬戸大橋の上でトラックが横転してます。
皆様本当に台風お気をつけて。 pic.twitter.com/opadlWxbRX
— 梶剛 (@kajituyoshi) September 4, 2018
日曜から月曜にかけ、また大型の台風が日本を縦断予定です。前回の教訓を得てどうか無理のない運行となりますよう、ご注意ください。
写真は21号通過時に友人が撮影した京滋バイパス横転事故現場です…。台風の通過時は、できるだけ安全な場所へ駐車することを心がけてください。 pic.twitter.com/jtBVMg3E4W
— ㈱平田商事 (@hirata_shoji) September 28, 2018
3.自車の存在を周囲に知らせる
台風には『雨』がつきものです。
土砂降りの雨の中、車を走らせるのは運転に慣れた人でもなかなか怖いですよね。
どれだけワイパーを早く動かしても、雨によって視界が悪く遠くまで見渡すことができません。
さらに、対向車の巻き上げる雨水で視界が悪くなることもあります。
このような場合、ヘッドライトやフォグライト(小さいライト)・バックフォグ(後ろに着いている小さいライト)をつけ、自車の存在を周囲に知らせましょう。
※フォグライトについては後述いたします。
□ 対向車に知らせるためのヘッドライト
台風で路面に水が溜まっている場合、センターラインなどが見えにくくなります。
そのため、対向車線にはみ出して走行してしまう車も少なくありません。
このような時、どちらかが先に気づくことができれば正面衝突の事故は回避できます。
大きな事故に繋がらないためにも、対向車に自車の存在を知らせるヘッドライトを点灯させましょう。
□ 走行車線を確認するためのフォグライト
フォグライトをうまく活用して視界の確保をしましょう!
フォグライト(フォグランプ)はヘッドライトよりも下、バンパーのところについていることが多いです。
車種によっては元からついているものや、グレードを上げることでつけられるものなど様々あります。
このライトは、ヘッドライトと同様に相手に自車の存在を知らせることができます。
最近では、ファッション性を高めるために、白いフォグライトを点灯させている方も多くいますが、色としては黄色の方が見やすいとされています。
必要性を考えるのであれば、黄色のランプにしておくといざという時安心ですよ。
□ 視界が悪くなってきたらバックフォグ
視界が悪いと、リア(後ろ)側のブレーキランプだけでは、後続車に自車の存在を知らせることができず、追突事故が起きてしまいます。
そこで、バックランプよりさらに明るいバックフォグを点灯させ、自車の存在を知らせることができます。
ただし、バックフォグはかなり明るいので、天気が良い日や視界が良い日などは必ず消灯してください。
後続車の走行に影響が出る場合がありますので!
台風が接近中、一般道を走行する時の注意点
一般道を利用して走行する場合、早く家に帰れると言う理由で、近道や普段通らない道で帰らないようにしましょう。
いつも使用している道で帰ることによって、路面の状態も把握しやすくなるので安心ですよ。
また、アンダーパス(鉄道などの下を通る道)などは冠水しやすいので、そういった道を通る場合は慎重に走行してください。
国土交通省が発表している『冠水路マップ』を利用したり、『ハザードマップ』であらかじめ確認しておくといいですね。
いざという時に必ず役立ちます。
高速道路を走行中に台風と遭遇してしまったら?
高速道路ではスピードが出ていますから、台風の時はとても危険です。
強烈な雨と風でワイパーが役立たなかったり、風によって様々なものが飛んできたりして、視界が悪くなります。
小石などが飛んできてフロントガラスが割れてしまうこともあるぐらいですからね。
さらに、ハイドロプレーニング現象(タイヤと路面の間に水が入り、タイヤが滑ること)も起きやすくなるため、高速道路で台風に遭遇してしまったら、できるだけ早くサービスエリアなどに避難しましょう。
高速道路を走行し続けて、スリップや衝突事故が起きてしまったら、大変です。
ひとまず安全を確保することが最優先ですので、ある程度落ち着くまでは休憩を取って待ちましょう。
台風時の運転に無理は禁物!安全が最優先!
とにかく無事に目的地につくことが最優先です。
焦って車を飛ばす必要はありませんよ。
近くの建物へ一時的に避難したり、車の中で雨風が弱まるのをやり過ごしたり、台風が過ぎ去るのを待ちましょう。
ご紹介してきた注意点を意識して車を走らせてください。
焦ってしまうと思わぬ事故に遭遇してしまいますから、近道でも道路状況などが悪そうな箇所は通らず、遠回りすることも懸命な判断です。
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