2018年度最新版のエコカー減税をわかりやすく解説!いつまで適用?2017年からの変更点とは?
新車を今年、来年あたりに購入したいと思っている方々は、最新のエコカー減税事情が気になるかたも多いのではないでしょうか。 エコカー減税は2017年度末からさらに2年間の延長がされることが決定したのですが、軽減税率が適用される基準が厳しくなり、現在減税が適用されていた車であっても、将来的には適用されなくなるものがでてきてしまうようです。 エコカー減税とグリーン化特例についての今後について、もう少し詳しく調べてみました。
免許取得歴:20年以上 今乗っている車種:Nissan Skyline(中古で購入) …
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- 最終更新日:2018-1-18 / 投稿日:2018-1-17
目次
2018年度の最新のエコカー減税事情とは?
「平成29年度(2017年度)税制改正大網」が閣議決定され、エコカー減税およびグリーン化特例については、要件についての見直しが入ったものの、2017年5月から新たなエコカー減税が2年間継続(つまり今までのエコカー減税が2年間延長)されることが決定しました。
2018年、2019年のエコカー減税の適用期間はいつからいつまで?
平成28年度末までのエコカー減税が+2年間延長されたため、現在の制度のエコカー減税は、
- 自動車取得税の減税措置は、平成29年(2017年)4月1日~平成31年(2019年)3月31日まで
- 自動車重量税の減税措置は、平成29年(2017年)5月1日~平成31年(2019年)4月30日まで
この期間に燃費基準を満たしている車種であれば免税や減税を受けられます。
延長前に要件が見直され、減税対象となるエコカーの規制値が29年度、30年度と段階的に厳しくなりました。
2017年度まで(前の制度)のエコカー減税の情報はこちら↓
エコカー減税を受けられるタイミングは?
新車購入時だけではなく、重量税は次の車検時にも免税が適用されます。
- 自動車取得税:平成29年(2017年)4月1日~平成31年(2019年)3月31日に新たに車を取得した時
- 自動車重量税:平成29年(2017年)5月1日から平成31年(2019年)4月30日までの間に新車新規登録等を受けた時と、次の車検時
※次の車検時(初回継続検査時)の重量税の免税の適用は下記のように条件が厳しくなります。
ただし、乗用車については、平成29年度は免税要件を満たし、かつ、平成32年度燃費基準+40%以上を達成している車両、平成30年度は、免税要件を満たし、かつ、平成32年度燃費基準+50%以上を達成している車両についてのみ初回継続検査時も免税となる。
※自動車取得税は消費税が10%になる段階で廃止される予定です(2018年1月時点で具体的な日程は未定)
自動車重量税・取得税・グリーン化特例はどう変わったの?
見直しの概要ですが、減税対象となるエコカーの規制値が29年度、30年度と段階的に厳しくなります。
それぞれ詳しくみていきましょう。
乗用車の「自動車取得税」
- 平成28年度(2017年3月31日まで):平成27年度燃費基準 +5%達成~ 軽減税率が適用
- 平成29年度(2017年4月1日~2018年3月31日まで):平成27年度燃費基準 +10%達成~ 軽減税率が適用
- 平成30年度(2018年4月1日~2019年3月31日まで):平成32年度燃費基準 達成~ 軽減税率が適用
※平成29年、30年と軽減税率が適用となる車の環境性能基準が、1段階ずつ厳しくなるイメージです。
↓軽減税率などの詳細は下の表をご覧下さい。
乗用車の「自動車重量税」
- 平成28年度(2017年4月30日まで):平成27年度燃費基準 +5%達成~ 軽減税率が適用
- 平成29年度(2017年5月1日~2018年4月30日まで):平成27年度燃費基準 +10%達成~ 軽減税率が適用
- 平成30年度(2018年5月1日~2019年4月30日まで):平成32年度燃費基準 達成~ 軽減税率が適用
2017年度・2018年度・2019年度のエコカー減税の比較表
※EV等とは、乗用車においては、電気自動車、燃料電池自動車、プラグインハイブリッド自
動車、天然ガス自動車、クリーンディーゼル乗用車を指す
軽量車(車両総重量2.5t以下のバス・トラック)、中量車(車両総重量2.5t超3.5t以下のバス・トラック)、重量車(車両総重量3.5t超のバス・トラック)などの概要はこちらで確認できます↓
グリーン化特例(自動車税の軽減税率)
グリーン化特例は、平成29年・30年度の対象は同じになります。
- 平成28年度(2017年3月31日まで):平成27年度燃費基準 +20%達成~ 軽減税率が適用
- 平成29年・30年度(2017年4月1日~2019年3月31日まで):平成32年度燃費基準 +10%達成~ 軽減税率が適用
※EV車両の重量税の免税、取得税の非課税は変更なし。
※軽自動車のグリーン化特例の場合
- 平成28年度(2017年3月31日まで):平成32年度燃費基準 達成~ 軽減税率が適用
- 平成29年度・30年度(2017年4月1日~2019年3月31日まで):平成32年度燃費基準 +10%達成~ 軽減税率が適用
※平成29年・30年度の軽減税率が適用となる車の環境性能基準は、1段階ないし2段階厳しくなるイメージです。
液化石油ガス(LPG)車も環境性能に優れたものを、エコカー減税およびグリーン化特例対象車に追加されます。
自動車税の「減税」と「免税」の違いってなに?
自動車税の「減税」には25%減税、50%減税、100%減税などいろいろな段階の減税があります。
そのなかで、「100%減税」のことを「免税」と呼びます。
例えば、税金が3000円の場合、
50%減税 → 税金は1500円に
免税(100%減税) → 税金は0円(支払い不要) となります。
エコカー減税は中古車も適用されるの?
中古車もエコカー減税が適用されます。
中古車の場合は、「中古車特例措置」というものがあり自動車取得税に関して控除が受けられます。
最高で「取得価額から45万円控除」、最低でも「取得価額から5万円控除」となりますので見逃せないですね。
- 平成29年度(2017年4月1日~2018年3月31日まで):平成27年度燃費基準 +10%達成~ 控除適用
- 平成30年度(2018年4月1日~2019年3月31日まで):平成32年度燃費基準 達成~ 控除適用
となります。
詳しくは国土交通省の下記のページを御覧ください。
変わったことのメリットってあるの?
基準が厳しくなるということは、減税の恩恵が受けにくくなる・・・と悪いイメージだけを持ちがちですが、未来のことを考えれば、実はメリットもあります。
燃費に対する規制が厳しくなるわけですから、自動車メーカー各社は競って開発を進め、さらに燃費のよい車をリリースしてくると思われます。
優遇税制の対象になる車の方が、売り上げが伸びるからです。
ここから考えられるユーザーメリットは、さらに燃費のよい/燃料費のかからない車に、将来乗れるチャンスが増えるということです!
燃料費などのランニングコストが安くなれば、家計にもうれしいですね。
変わったことによる注意点
減税の基準が、29年度、30年度と段階的に厳しく変わるので、今すぐに車を買おうという方は、同じ車なのに軽減税率が適用されなくなる場合があります。
たとえば、平成29年度には対象である「平成27年度燃費基準 +10%達成」車は、平成30年度には軽減税率の対象外となってしまいます。
一部の車が安く買えなくなるのですから、私たち一般消費者にとってはデメリットです。
適用の期間を頭に入れつつ、購入のスケジュールを早めに検討しましょう。
2018年度国内メーカー系ディーラーのエコカー対象車種のページリンク一覧
2018年度最新の、各メーカーのエコカー減税対象車種や減税額がわかりやすく記載されているページを集めました。
LEXUS > ご購入検討サポート > 環境対応車と減税制度について
エコカー減税対象車 | アクティブ エコ ラインアップ | SUBARU
2018年度輸入車ディーラーのエコカー減税対象車種のページリンク一覧
輸入車も、エコカー減税対象車種はたくさんあります。
エコカー減税 / 補助金 対象車 < モデル < フォルクスワーゲン公式サイト
Peugeot | エコカー減税/補助金 | フランスの自動車メーカー・Peugeot(プジョー)の日本公式ウェブサイトです
国土交通省の対象車一覧…こちらの表でも該当車かどうかチェックできます。
★ 自動車:減税対象自動車一覧(平成27年5月1日から平成29年4月30日までに新車新規登録等した自動車) - 国土交通省
★自動車:減税対象自動車一覧(平成29年5月1日以降に新車新規登録等した自動車) - 国土交通省
まとめ「2018年度のエコカー減税」
最新の2018年度の最新のエコカー減税についてご紹介しました。
2019年3月・4月までエコカー減税が延長されることが決定し、少しでも車を安く買えるのはうれしいですね。
エネルギー問題やCO2の排出量も問題もありますし、車の全体的な燃費が良くなるというのはとても大事なことだと思います。
世の中の多くの車がエコカーに置き換わっていくことによって、少しでもこれらの問題の改善につながればよいと思います。
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