真夏の炎天下の車内温度は危険!車内に絶対に放置してはいけない物とは?
夏の車内は70~90℃にまでなるといわれています。真夏の車内に絶対に置きっぱなしにしてはいけないものを調査しました。70℃は人が一瞬でやけどする温度です。それは物にとっても同じことです。真夏の車内には、置きっぱなしにすると危険なものがいくつもあります。車内の汚れとなったり、やけどや怪我などの危険もあります。また、自分の被害だけではなく、周りの人を巻き込んでしまうぐらいの事故になることもあるんです。すぐに車内をチェックしてみましょう。
今乗っている車種:セリカ…
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- 最終更新日:2019-8-5 / 投稿日:2016-8-12
目次
真夏の炎天下の車内温度って何度だと思いますか?
【JAFユーザーテスト】サンシェード装着や窓開け等の対策で、車内温度の上昇は防げる?
上記の動画は、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が、真夏の車内温度についてを実験をしたものです。
5パターンの車両条件で温度変化を比較しました。外気温35度で、車内温度は一定の25度にして、4時間の温度を測りました。
- 対策をしていない黒い車
- 対策をしていない白い車
- サンシェード装着
- 窓を3cm開ける
- エアコン作動
実験の結果は…
結果まとめ
- 対策なし(黒)のダッシュボードの最高温度はなんと79℃にも!
- サンシェード装着ではダッシュボードの温度抑制の効果はあったが、車内温度の抑制効果は低い。
- 窓を開けていると、車内の温度は抑制されたが、ダッシュボートは暑いままだった。
- エアコンを作動していてもダッシュボードの暑さは60℃を超える。
暑さ対策をしてもまだまだ暑い夏の車内!
暑さ対策としてサンシェードを付けたり、窓を少し開けておくことをしている人は多いと思いますが、それでも車内温度は50度前後まで上がってしまっており、ダッシュボードの温度に関しては70度以上まで上がっています。以上のことから、真夏の車内はとても危険だということが分かります。
もう一度、車内に危険なものが置きっぱなしになっていないか、再度確認してみましょう。
車内に置きっぱなしにしてはいけないもの①【スプレー缶】
スプレー缶を暑い車内に置いておくと、爆発してしまう危険があります。その威力は強くて、車のガラスを割ってしまうほどなのです。もし、その近くに人がいたら怪我をしてしまう危険もあります。
国民生活センターの実験結果より
夏場の炎天下の自動車内は非常に高温になることが知られており、自動車内でスプレー缶 が破裂する事故事例が未だに寄せられている。そこで、実際に夏場(8 月初旬)の晴れた日 のダッシュボード上に、事例にある商品群のスプレー缶などを放置してみた。その結果、噴 霧用ボタンが飛び、破裂に至る場合があることが分かった
この実験ではタイヤクリーナーが、ダッシュボードの温度約90℃で噴射用のボタンが飛び、容器の底が破裂しました。そして自動車のフロントガラスにはヒビが入りました。実験結果によると、中身の残存量が多いほど、危険は高くなるようです。
「直射日光の当たる所や火気等の近くなど温度が 40 度以上 となる所に置かないこと」など、缶に危険な温度の記載があるスプレーは、置きっぱなしはNGです。ヘアスプレー、ガスコンロ用のガス缶、特に夏の時期によく使う制汗スプレーや、日焼け止めのスプレータイプなどが車内に置きっぱなしにはなっていませんか?
また暑さ対策で、いつでも使えるようにと車用の冷却スプレーを車内に常備しているのも大変危険ですので気を付けましょう。
車内に置きっぱなしにしてはいけないもの②【スマートフォン】
高温で日が当たる車内にスマホ置き忘れたら、こんな画面になってて焦った pic.twitter.com/aTCTE6cuxl
— パパ (@xtexsd410) September 3, 2016
結構よく耳にするのが「車の暑さでスマホがこわれた…」という話。
スマートフォンが熱くなると、動かなくなってしまうことがあります。ひどい時には、スマホが変形してしまったり、液晶が割れてしまったりして壊れてしまいます。
スマートフォンはリチウム電池を使用しているので、最悪の場合は爆発してしまうこともあります。
電子機器の動作可能温度は40度程度までとなっているので、50度以上になる真夏の車内に置きっぱなしにするのはとても危険です。
車内に置きっぱなしにしてはいけないもの③【炭酸飲料】
車の中に置きっぱなしだったコーラの缶が、日中、車内の高温により破裂した。
危ないな、と思っていたら、案の定、やってしまった…。
そのくらい、今日も暑かった。 pic.twitter.com/Eh1MLcwK
— 銀座オーフラワーアンティーク (@oflower_inc) August 21, 2012
飲みかけの炭酸飲料のペットボトルを車内に置きっぱなしにしておくことはないですか?
熱くなったペットボトルの中の炭酸ガスが膨張して、爆発してしまいます。
すると、中のジュースも車内にこぼれてしまい、ベタベタになり掃除も大変です。
また、未開封の炭酸飲料の缶ジュースも爆発する危険があるので、車内に置きっぱなしにしないようにしましょう。
車内に置きっぱなしにしてはいけないもの④【乾電池】
乾電池を暑い車内に置きっぱなしにすると、液漏れしたり、発火することがあります。
「電池単体で車内に置くことはないから大丈夫」と安心するのは禁物です。
例えば乾電池やボタン電池を使う子供のおもちゃなどを置きっぱなしにするのも危険です。
スマートフォンと同じで電池が使われている物は油断しないようにしましょう。
車内に置きっぱなしにしてはいけないもの⑤【ライター】
【注意!!】
車に乗ろうとしたらに車内おいてあった100円ライターが高温で車内爆発して粉々になりました。
夏は危ないのでライターをダッシュボードに放置しないように心がけよう。 pic.twitter.com/YDgoDzVZFw— TJ'ティージェー'@プロMC (@TJ_Ajianking) June 23, 2016
これからの真夏日は、気温が35度を超す日、車内温度は倍の
70度にまで上昇します。その時に怖いのが熱中症以外にもある
んですよ。まずライターは、車に置きっぱなしにしないでください。車内温度が
60度を超えた時点で爆発の恐れがあります。
タバコを吸う人は、ライターを車内に置いていませんか?ライターの置きっぱなしもとても危険です。
暑さでライターのガスが膨張して爆発してしまいます。
ガラスを割ってしまうほどの威力があるのと、ライターは可燃性の物なので最悪な場合は火災事故にも繋がります。60度程度になると爆発しやすくなるので、真夏のダッシュボードに置いていたら…かなり危険です!
経済産業省もライター事故への注意喚起を行っています
平成20年3月31日(奈良県、20代男性、軽傷) (事故内容) トラックのダッシュボードに置いていた簡易ガスライターが突然爆発し、左耳の聴 覚に障害を負った。 (事故原因) 車内の温度上昇とともに内圧が上昇し破裂に至った可能性や、事故品に樹脂強度の 不具合があった等の可能性が考えられる
出典:ライターによる事故の防止について - 経済産業省
実際に爆発事故は起きているようですね。もう一度車内にライターがないか確認しましょう!
車内に置きっぱなしにしてはいけないもの⑥【プラスチック製品】
プラスチック製品は、小物入れだったり、洗車用のカゴだったりと様々なものがあります。
特に薄いプラスチック製品だと暑さによって溶けて変形してしまい、溶けたプラスチックが車内に付着して取れなくなってしまいます。
特に小物入れなどをダッシュボードに置いていると、ダッシュボードは車内の中で一番熱くなるところなので、溶けやすくて危険です。
車内に置きっぱなしにしてはいけないもの⑦【化粧品】
化粧品もプラスチックの容器だったり、スプレータイプの物があったりと様々なので、先ほど説明したように車内に置きっぱなしにするのは危険です。
また暑さによって、口紅などの化粧品自体が溶けてしまったり、品質が悪くなってしまい使えない状態になってしまいます。せっかくかったお気に入りのブランド口紅が溶けてしまったら…かなりショックですよね!
どこかに出かけた時のちょっとした化粧直し用のメイク道具でも車内には置きっぱなしにせずに、少し面倒ですが持ち歩くようにしましょう。
透明な物には気を付けて!【収れん火災】に注意しましょう
収れん火災とは、メガネなどのレンズに太陽光が一点に集中して引き起こされる火災です。
メガネ、透明の吸盤、水入りのペットボトルなどの透明の物をダッシュボードなどの太陽光が入るところに置いておくと、火災になってしまう危険があります。
【収れん火災に注意!】昨日、甲府市内で発生した除雪機の火災では、近くに水が入った透明のガラス瓶が置いてありました▶凸レンズの役割をする透明の物体が太陽光を収束させ、発火することがあります▶猫よけの水入りペットボトルも火災発生の危険性があるので、設置には注意をしてください◀
— 山梨県警察 (@YamanashiPolice) August 1, 2016
太陽光が一点に集中する先に紙や布などの燃えやすい物であれば、数分後には火災が起きてしまいます。
サンシェードの吸盤が透明ではなく色付きになっているのはこのためです。
もし、吸盤を買い替えるようなことがあれば、絶対に透明な吸盤ではなく色付きの吸盤を買うようにしましょう。
【危険】夏の車内の70℃は1秒でやけどする温度!油断禁物です!
やけどとは
熱湯、火焔(かえん)、蒸気などの熱による損傷。人間の皮膚は45℃以上の温度で熱傷になる。45℃の場合1時間、70℃の場合1秒で組織の破壊が始まります。
出典:やけど|ファーストエイド|eo健康
70℃という温度は、人が一瞬でやけどしてしまう暑さです。それほどの高温では、物にとっても相当な暑さだと考えられます。
真夏の車内は数分後にはすぐに車内温度が上がってしまいます。
車内に置きっぱなしにしない方が良いと分かっていても「ちょっとの間だけだから…」「自分は大丈夫だろう」と油断するのはとても危険です。
車内はすぐ高温になるということを意識して、危険から身を守りましょう!
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