危険!ガソリンの入れ間違い!軽自動車に軽油を入れてしまうとどうなる??
間違えて軽自動車に軽油を給油してしまうというニュースを見かけますが、他人事だと思っている人はいませんか? 実は、間違えている理由は誰にでもイメージしやすそうなことなんです。 また、軽油は他のガソリンに比べて安いので、節約できるかも・・・と思っている人もいませんか? それをすると、節約どころか逆にお金がかかってしまうんです。 今回は、ガソリン指定車に軽油を入れてしまうとどうなるかということを紹介します。
今乗っている車種:セリカ…
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- 最終更新日:2018-5-11 / 投稿日:2016-11-16
目次
「軽自動車」に【軽油】を入れてはいけません!
もう軽油は軽油じゃなくてディーゼル油って呼ぶようにすれば入れ間違いも解決するのでは
— HMA-04 (@HMA04) September 2, 2016
軽自動車には「軽油」を入れる、という誤解や、安いから軽油でいいんじゃない?という軽い気持ちでの入れ間違いが発生しているようです。
油種の入れ間違いは本当に危険です!
■入れ間違いで車が炎上することも!!
2016年4月21日午後3時過ぎ、新潟県上越市上千原の県道交差点付近で、普通乗用車が炎上した。車に乗っていたのは運転していた50代女性だけで、けがはなかった。
上越警察署によると、女性は直前にセルフ式のガソリンスタンドで、乗用車に軽油を給油したという。その後、乗用車はエンジントラブルを起こして停止し、炎上した。駆け付けた消防が放水を行い、約20分後に鎮火した。
同署は、軽油を給油したことが出火の原因ではないかとみている。
軽油とは「軽自動車のためのガソリン」という意味ではない!
「軽油」という字を見ると「軽自動車のためのガソリン」というイメージがつきやすいかもしれませんが、実はそうではありません。
軽油 :【沸点170~370℃・発火点 約220℃】
主にディーゼルエンジンの燃料として使用され、高温高圧の場合に良く燃え、燃焼効率が良いのが特徴。ガソリンの方が灯油よりもすぐに沸騰するので、原油の温度を上げていくと先にガソリンの成分が蒸発を始めます。つまり、「沸点が低い=気化しやすい」ものから順に、ガソリン⇒灯油⇒軽油⇒重油と分離回収していきます。
このように、ガソリンではなく、「軽油」という種類の石油の種類の1つなのです。
セルフガソリンスタンドが普及して、軽自動車に軽油を給油する人が出てきたため、軽油を英語の「ディーゼル」という表記にしているガソリンスタンドもあります。
軽油を給油しても良い車とダメな車とは?
ガソリンスタンドで表示されている値段は、軽油→レギュラー→ハイオクの順に、高くなっていきます。
これを見ると少しでも安い軽油を給油したいと思ってしまうかもしれませんが、どの車にも軽油を給油して良いわけではありません。
車には、それぞれ指定された油種があります。
レギュラーガソリンとハイオクガソリンに関してはガソリンエンジン、軽油に関してはディーゼルエンジンを積載した車だけが燃料としてエンジンを動かすことができます。
自分の車がどの油種の車なのかは、給油口のところか、車の説明書に書いてありますので確認をしましょう。
【ガソリン車】に間違って軽油を入れてしまうとどうなるの?
まず、ガソリン車に軽油を入れた場合、軽油の混ざったガソリンが供給されると、エンジンの出力が下がり、加速が鈍くなります。そして、アイドリングも不調になります。さらに、100%軽油だけを入れてしまうと、黒い排気ガスが出るようになり、やがてエンジンが止まってしまいます。
最悪の場合、車の炎上などの大事故になることもあるので、すぐに対応しましょう。
「間違えてガソリン車に軽油を給油してしまった!」→対応策は?
もし給油中に間違えていることに気付いたら給油をすぐ中断しましょう。
ガソリンスタンドの店員さんに言って入れ替えをしてもらうか、抜いてもらって整備工場に車を持って行きましょう。
もし、間違えて給油したあとに走行してしまったらすぐに車を停めてエンジンを止めましょう。
そのあとは、レッカー車などを依頼して整備工場に車を持って行きましょう。
給油を間違えただけで、かかる修理代は最大30万円!
整備工場に車を持って行ったら、ガソリンタンクから軽油を抜いて、タンク内の洗浄をします。
その後に正しいガソリンを給油して問題がなければ修理費用は約2~3万程度で収まります。
しかし、それでもエンジンがかからない場合は、洗浄だけではなく、部品の交換、場合によってはエンジンを分解して洗浄や部品の交換をして、再度組み立てなおすオーバーホールをしなければならなくなる場合もあります。
そうなると修理費用は約30万円くらいかかってしまいます。
月曜日の朝にいつものガソリンスタンドで「軽油満タン!」
→店員「間違えてガソリンを入れてしまいました;」
結果:店の修理費負担8万円+レンタカー代金
いやあ、うっかりミスが大事になるんですね。
この方の場合はガソリンスタンドの店員さんが間違って給油してしまったようですね…代金は8万円!やはり高額ですね!
1ヶ月で269人が油種を間違えて給油したことがある!
2015年12月の1カ月間に、ドライバーから寄せられた救援依頼のうち、「入れ間違えた」との申出があったものが、全国で269件ありました。
JAFに依頼した人だけでもこれだけの数がいるので、JAFへ依頼していない人や、給油間違いに気づかなかった人の数を考えるとこの数字より多いかもしれません。
入れ間違いの原因は「うっかりしていた」「普段乗らない車だった」「軽自動車は軽油と思った」という理由が多いそうです。
どのような理由であれ、自分の乗っている車や、もし知人やレンタカーなどで借りていつもと違う車の場合であっても、どの油種の車なのかをあらかじめ確認しておく必要があります。
「自分はうっかりしてるから…」と不安な人におすすめな【便利グッズ】
「ハイオク」「レギュラー」「軽油」から自分の愛車の油種を選んでシールを貼るタイプです。
「セルフでうっかり違う油種を入れかねない【うっかりさん】」はもちろん、フルサービススタンドでのスタンド店員さんの入れ間違い防止のために利用している人も多いようです。
【普通郵便】クリエイト XG12 給油間違い防止リング レギュラー(レッド)XG-12
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値段に惑わされないで、正しい給油を!
いかがでしたか?
節約のためだったり、軽自動車だから軽油を給油してしまうと、とても大変なことになることが分かっていただけたでしょうか?
大きな事故にならないように、自分の車がどの油種なのかをきちんと確認し、値段が安いからといって別の油種にすることは絶対してはいけません。
きちんと決められた油種を正しく給油しましょう。
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