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ブレーキフルード(オイル)とは?交換時期・交換方法と注意点

ブレーキフルード(オイル)とは?交換時期・交換方法と注意点

車の油脂類交換の中で、ブレーキフルード(ブレーキオイル)はあまり聞き慣れない方も多いかもしれませんがとても大切な役割を担っています。ブレーキペダルを踏むと、ブレーキが効くという単純な作業からは想像しづらいですが、自転車の様にブレーキレバーを引いてワイヤーを引っ張り、ブレーキがタイヤを挟んで止めるような単純な機構ではありません。ブレーキフルードの役割は、他のオイルより直接的に影響する非常に重要なものです。ブレーキフルードの交換方法と交換時期、また注意点についても解説して行きます。

今乗っている車種:MINI…

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  • 最終更新日:2016-12-6 / 投稿日:2016-10-4

ブレーキフルード(ブレーキオイル)とは?

ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏み込んだときの力を、ブレーキパッドに伝える役割をしています。

「圧力」を伝えるという役割をしています。

こちらのサイトの記事が非常に勉強になりました。

車のブレーキの構造と作用を詳しくみてみましょう

 

車のブレーキは複雑な機構なので、全て理解するのは難しいかもしれませんが、フルードがどの様に作用しているかを理解するために、ある程度知っておきましょう。

図に解説されているのは、前輪がディスクブレーキ、後輪がドラムブレーキという構造の車ですが、前後輪ともディスクブレーキの車もあるので、自分の車を確認してみて下さい。

■ブレーキの仕組みってどうなっているの?

図の通り、ブレーキペダルを踏むと、ブレーキブースターやマスターシリンダーが押され、ブレーキホース内に充填されているブレーキフルードに圧力が加えられ、その圧力がブレーキ側のピストンやホイールシリンダーに伝わり、ブレーキパッドがブレーキディスクを挟んだり、ブレーキシューが押し広げられてブレーキドラムを押したりしてタイヤを止めます。

この機構にブレーキフルードが使われているのは、油が空気や水より圧力で変形しづらいためです。変形しづらいという事は、押す力がそのまま伝わりやすいという事です。

【交換時期】はブレーキフルードのオイルの色を確認

■基本はメーカーディラーの指定期間で交換しよう

ブレーキフルードなどの油脂類は、基本的にはメーカーの指定期間通り行う事で安全は確保できます。しかし、環境によっては油脂類の劣化が進む場合があるため、ブレーキフルードタンクのチェックをして判断しましょう。

日産のサイトで調べてみたところ、点検・交換の目安は「車検時」とのことでした。

■交換時期は、色で確認

ブレーキフルードは、新品時は写真の様にほぼ透明な状態ですが、劣化してくると、茶色くなったり濁ってきたりします。そうなったら交換時です。

日常的なセルフ点検はもちろんですが、初心者にはわかりにくいので、ディーラーやカーケアショップ等で定期点検の時に確認をしてもらいましょう。

ブレーキフルードの【交換費用】はどれくらい?

メーカー系ディーラーでは工賃が6,000円以上かかる場合もあるようで、トータルで10,000円を超える場合が多いようです。

一般的な整備工場やカー用品店では、ブレーキフルードが1ℓ2,000円程度、工賃が3,000円程度で、だいたい5,000円前後で出来ます。

ブレーキフルードの【交換方法】

※作業は慎重に行う必要があるので、自信が無い場合はディーラーや整備工場にお願いしましょう。

1:まず写真の様に、ブレーキ側にあるブリーダープラグ(ブリーダーバルブ)から古いフルードを抜けるように廃油を流すホースなどを組みつけます。

2:ブリーダープラグを緩め、ブレーキペダルを踏んでフルードを抜いていきます。

この時、ブレーキフルードタンクが空にならないように注意しなければなりません。ブレーキフルードタンク内のフルードが空になるとエアが入ってしまいます。

3:ブレーキペダルを数回踏んで、ブレーキフルードタンクのフルードが減ったら、ブレーキペダルを踏んだままにし、ブリーダープラグを一旦締めます。

4:ブレーキフルードタンクに新しいフルードを追加で注入します。そして、またブリーダープラグを緩めてブレーキペダルを踏んでフルードを抜き、また新しいフルードを追加します。

5:この作業を、抜いているフルードが綺麗なフルードになるまで繰り返します。そして、この作業を4輪それぞれに繰り返します。

かなり大変な作業になりますが、2名で行うと少しスムーズに作業できます。

詳しい作業の流れはこちらの動画がオススメです

ブレーキフルードの交換作業での【注意点】

■【ペーパーロック現象】空気(エア)が入るとブレーキがきかなくなることも

 

 

ブレーキフルードは吸湿性があり、劣化すると水分が混入してしまいます。ブレーキを多用すると高熱となり、その水分が沸騰することにより気泡が生じて、ブレーキの効きが低下するベーパーロック現象などを起こす可能性があります。また、長期間の使用による劣化はブレーキのゴム部品などに悪影響を与えます。定期的に交換しましょう。

油を押す力でブレーキパッドを押してブレーキディスクを挟んで止めるため、ブレーキフルードに少しでもエア(気泡)が入ると、そのエアが変形するだけで、ブレーキパッドは押されなくなります。こうなると車が止まらなくなります。

ブレーキフルードをチェックしてブレーキの効果を万全に!

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ブレーキフルードの交換方法自体は、それほど難しい作業ではありません。そして、廃油の量もエンジンオイルに比べてずっと少ないので、廃棄も簡単です。

しかし、ブレーキは車の走行の最後の砦なので、作業でのうっかりミスは致命的です。そして、劣化を放置することも致命的です。

最低限、メーカー指定の交換時期だけは守って交換を行い、運転の安全を確保しましょう。

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