目次
教習所で習うハザードランプの本来の使い方
ハザードランプの正式名称は「非常点滅表示灯」といいます。名前の通り、非常時に使うものです。
教習所で習うハザードランプの使用方法は3つあります。
- 1つ目は路肩に停車する時に、後続車に知らせるために使います。道路交通法施行令に「夜間で幅が5.5m以上の道路に停車する際」はハザードランプを使うよう定められています。
- 2つ目は故障して停車しなければいけない時に、後続車や周りの人に知らせるために使います。
- 3つ目は牽引される時に使います。
暗黙ルール1:お礼や挨拶の代わりの【サンキューハザード】
- 合流や車線変更をする時に、譲ってくれたドライバーに直接お礼を言うことはことできません。その時に「譲ってくれてありがとう」という意味でハザードランプを点滅させます。
ハザードランプを点滅させる時は、車線を変更して車がまっすぐになった時です。
ハザードランプを意識しすぎてハンドル操作が疎かにならないようにしましょう。また、点滅回数は1~2回で十分です。
暗黙ルール2:渋滞を知らせて追突事故を防ぐ【停止ハザード】
- 高速道路など、スピードを出して走っている時に、前方が渋滞していたら後続車に渋滞を知らせるために使います。そうすることで「渋滞しているのでスピードを落としますよ」と後続車に知らせることができます。
高速道路では速いスピードを出しているためすぐにはブレーキが効きません。また急ブレーキになってしまったり、玉突き事故になってしまったら大変です。
前が渋滞していたら、早めにハザードランプを点滅させて知らせましょう。点滅回数は決まっていませんが、後続車が気づいてハザードランプを点滅させたら消しても良いでしょう。
暗黙ルール3:駐車時に使う【リバース(バック)ハザード】
- 商業施設などの込み合っている駐車場にバッグで入れる時に、周りに知らせるために使います。「今から駐車場に入れます。少し時間をください」などというような意味があります。
ハザードランプをつけずにいきなり駐車しようとすると、周りの車は驚いてしまうことがあります。また後続車が車間距離を詰めてきてしまった場合、駐車するためにバックできるスペースがなくなってしまうこともあります。
なので、停めたい駐車スペースを見つけたら早めにハザードランプを点滅させましょう。もし駐車するのに時間がかかったり、後続車がいることで焦ってしまうのであれば、ハザードランプをつけて隅に避けて後続車を先に行かせることもひとつです。
ハザードランプの付けっぱなしには注意!
ハザードランプは付けっぱなしにするのは良くありません。
駐停車する時にハザードランプを付けたまま車を離れている人がいますが、ハザードランプを付けていれば駐停車しても良いという合図にはなりません。ハザードランプをつけているからといって駐停車禁止の場所では駐車しないようにしましょう。
挨拶代わりに使う時は1~2回点滅させたら切りましょう。付けっぱなしにしていると、後続車が混乱してしまいます。
また、ハザードランプをつけて駐車場に入れてから切るのを忘れて車を離れてしまう人を時々見かけます。
ハザードランプの付けっぱなしはバッテリーが上がることにもなるので切ることを忘れないようにしましょう。
よく使う暗黙ルールなので、覚えておきましょう!
いかがでしたか?本来の使い方だけではなく、いろいろな使い方がありました。
それはどれも、事故を防ぐためであったり、ドライバー同士のコミュニケーションのひとつとして使われています。義務付けられていることではありませんので、人それぞれの思いやりの行動のひとつです。ですが、事故を防止することができる行動のひとつでもあるので、ぜひ使ってみてください。
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