目次
1.先ずはギアとハンドルを確認しよう!
エンジンがかからない時、小さな操作ミスの場合もあります。先ずは、エンジンをかける操作が間違っていないか確認してみましょう。
■ギアはパーキングに入っていますか?
最初にキーが回るか確認し、キーが回らないのであれば、ギアがパーキング(P)に入っているか確認して下さい。AT車はパーキングに入っていないと、エンジンがかからない仕組みになっています。
■ハンドルがロックされていませんか?
ギアが正確なら、ハンドルを左右どちらかにいっぱいに回してください。
ハンドルには盗難防止用のロック機能が付いているので、エンジンを切ってキーを抜いた後、ハンドルを回してしまうとロックがかかり、エンジンがかからなくなります。車を降りる際、ハンドルを手すりにしてしまう人は要注意です。
仕事終わって車乗ろうとしたらハンドルロックかかってたらしく鍵まわんなくて、頭も回ってなくて、もうダメだ…ってなってとりあえずスマートキーでエンジンはかかるから氷帝見ながらぼーっとしてた。20分くらい経ってようやく気づいて今帰ってきたわい。
— れん (@pokipokitan) January 12, 2017
■ペダルをきちんと踏んでいますか?
そして、キーが回っていてかからない場合、AT車ならブレーキペダルを、MT車ならクラッチペダルを、きちんと踏んでいるか確認して下さい。
最近の車には、突発(いきなり走り出す)防止の安全装置がついているので、ブレーキペダルをきちんと踏まないとエンジンがかからないようになっている車が多いです。
ブレーキペダル踏まないとエンジンがかからないって事をその時まで知りませんでした。。
— A.べしょー@BIGMAMA母の日 余韻 (@love00apple) October 7, 2016
これらの操作が正確に行えている場合、次の診断を行いましょう。
2.バッテリーが原因かを判断しよう!
■キュルキュルという音が聞こえてきませんか?
バッテリーって上がると本当にキュルキュルキュル...キュルキュル...って力無く鳴くんだね
— joanna_cat (@nioitubaki) December 31, 2016
キーが回ってもエンジンがかからない時は、音を確認して下さい。
キュルキュル音がする場合、バッテリーの電圧不足の可能性があります。
冬場や山間部の寒冷気候にいるなら、バッテリーが冷えすぎて電圧が下がっている場合もあるので、5分ほど待って再度キーを回してみて下さい。
この音が出ている部分は「セルモーター」という部品で、エンジンを回し始めるための大型のモーターです。このモーターを回せるだけの電圧がバッテリーに残っていない状態では、エンジンはかかりません。ジャンプケーブルなどで充電して下さい。
■バッテリーの端子に粉やサビはありませんか?
最近の低温で自動車のセルが元気無いなと思ってバッテリーを見てみたらマイナス端子に白い粉が付着し始めていた。もう寿命かなー? pic.twitter.com/lQ4fquqMEr
— kunaicho (@kunaicyou) January 30, 2016
また、バッテリーを確認して、端子に粉のようなものがついていたり、錆びている場合は、錆びや粉を、やすりなどできれいに削り取ってみましょう。
この時、端子には素手で触らないで下さい。感電の危険性がありますし、バッテリー液が漏れて付着している場合もあり、物質自体が危険です。電気を通さないようにゴム手袋を着用しましょう。
この状態になっていると、接触不良でもありますし、バッテリーが漏れた跡なので、必ず交換が必要です。
■音がしない、またはカチカチという音がしませんか?
カチカチいって駄目ならバッテリーですね。
— カンパネルラ (@zgmfx1_xx) December 30, 2016
音がしない、又はカチカチ音がする場合は、バッテリーが完全に上がっている可能性があります。こちらも充電で対応してみましょう。
どちらの場合も、充電後は早めにバッテリーを交換する必要があります。
バッテリーの充電や交換で対応しても、エンジンがかからない場合、次の診断をしてみましょう。
3.燃料が入っているかチェック!
バッテリーの電気が少しでも残っている場合、メーターパネルなどの室内の機器は点灯するはずです。この時、燃料が入っているかチェックしましょう。燃料が無ければ、もちろんエンジンは動きません。
この場合、ガソリン携行缶を持っているなら、近くのスタンドで入れてもらって給油しましょう。
この時、灯油用などのポリタンクは使用できません。これは違法です。ガソリンや軽油は灯油より揮発性が高く、ポリタンクが変形しやすく、最悪は爆発する恐れがあるからです。
YAZAWA (矢澤産業) ガソリン携行缶 横型タイプ 20L 消防法適合品 YG20
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専用の金属製タンクを持っていないのなら、近くのスタンドに相談して、配達が可能なら依頼するか、ロードサービスを呼んで給油してもらって下さい。この場合、燃料はもちろん有料です。
軽自動車の場合、運が良ければ、車体をゆすってみる事でエンジンがかかる場合もあります。
これは、燃料タンクやフューエルライン(ガソリン供給用パイプ)の形状によるのですが、少しだけ残っている燃料が上手くエンジンに届いていない場合もあるからです。乗用車の場合は車体が重過ぎるので、この手はほぼ使えません。
その他の原因の場合は専門家に任せる
1.~3.以外でも、エンジンのかからなくなる故障は色々あり、ヒューズ交換などの比較的簡単そうに思える作業もあるのですが、素人が安易に作業するのはお勧めできません。
そもそもヒューズは家のブレーカーと同じ「漏電遮断装置」なので、ヒューズが切れた原因が判明していない限り、エンジンをかけられても安全とは言えません。ヒューズの切れた原因が、どこかの配線のショートなら、走行中に再度ショートする可能性もあるのです。
この様に、原因の特定が難しい場合、走行に必要な修理は出来ていないままなので、車を動かす事自体が危険です。素直にロードサービスやディーラー、整備工場に相談して対応してもらいましょう。
素人判断で作業した場合、見当違いな対応をすると致命的に壊してしまう可能性もあります。
詳しくわからない場合は危険ですのでロードサービスを利用しましょう
車のエンジンがかからないまま、駐車場や路肩でロードサービスを待つのは心細くなります。そのため、自分で原因を特定して、何とかして動かしたいと思ってしまいがちです。
しかし、詳しく分からずに機械に触るのは危険です。例えば、エンジンルームで最も危険なのがベルト類ですが、もし巻き込まれたら、ただのケガでは済まない場合さえあります。
日常の点検が故障を減らす近道と覚えて、日頃から車の状態を管理出来るように心がけましょう。
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