エンジンがかからない!突然のバッテリーあがりの対処方法【基本編】
最近の車には色々な電子機器が付けられるようになり、バッテリーの消費が増えています。このため、気が付いたらバッテリーが上がっていた、なんてことも起こる可能性があります。そんな時、家族が一緒にいたり、誰か知り合いを呼べるなら良いですが、自分でどうにかしなければならない事があるかもしれません。イザという時に困らないように対処方法を確認し、必要な道具なども準備をしておくと安心です。それらの対処方法をいくつかご紹介します。
今乗っている車種:MINI…
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- 最終更新日:2018-5-17 / 投稿日:2016-7-6
目次
突然のトラブル!まず最初にコレを確認しよう!
ロードサービスへは加入していますか?
バッテリー上がりをはじめ、車のトラブルに対処するには、ロードサービスへの加入が最も安心です。
しかし、JAFやJRSなどのロードサービスは年会費がかかり、何回利用するか分からないサービスにお金をかけるのはもったいない、と思う人もいるでしょう。
もしかして加入している自動車保険についてるかも!
そんな場合、ご自分が加入している自動車保険の付帯サービスを確認してみる事をお勧めします。
自動車保険を利用すると、等級が下がる事を心配する方もいると思いますが、自動車保険の等級に影響するのは「支払いが発生する事故」の場合だけなので、ロードサービスの利用では、その心配はありません。
ただし保険によっては、ロードサービスが付帯されていないものもありますし、付帯されていても対応してもらえる作業が限定されていたり、「加入期間(次回の契約更新時まで)に1回まで」などの制限が付いたサービスの場合もあります。内容を確認しておくと良いでしょう。
サービス付帯の保険だった場合は、保険料にサービスが含まれている事になるので、利用しない手はありません。
また、都市部に限られるのですが、タクシー会社の中には、1,000~2,000円でバッテリー上がりに対処するサービスをしている会社もあります。
ネットなどで確認してみるのも一つの方法です。
自分で対処する時、バッテリー上がりの対処に必要な道具は?
ロードサービスや自動車保険の付帯サービスがない場合、やはり、自分で対処出来るように考えておくのが良いと思います。
自分で対処する場合、道具が必要になるのですが、カーバッテリーの充電に対応する道具は、ジャンプケーブルとバッテリー充電器(「ジャンプスターター」とも言う)の2種類になります。
ただし、ジャンプケーブルの場合、ケーブルだけがあっても充電は出来ません。他に正常に動いている車が1台必要になります。近くにいる他の車に充電作業に協力してもらいましょう。
ただしこの時、トラックはNGです。
乗用車の電圧は12V、トラックの電圧は24Vと電圧が異なり、異なる電圧のバッテリーから充電するのは危険です。
この点だけは注意してください。
道具の準備を整え、それぞれの道具に合わせて、次の1、2のどちらかを実行しましょう。
1.ジャンプケーブルでの対処方法
ブースターケーブルでの対処方法では、バッテリー端子を挟むクリップの順番が重要になります。
手順を間違うと感電する危険性がありますので、次の1~7の順で作業をして下さい。
車の取り扱い説明書がある場合、ケーブルのつなぎ方やクリップで挟む場所が書いてあるので確認しましょう。
- 先ずバッテリーの上がった車と、救援してもらう他の車のボンネットを開けて、バッテリー端子のカバーを外す。この時、救援車はエンジンを切り、バッテリーの上がった車は、ライトやルームランプがOFFになっている事を確認して下さい。
- バッテリーの上がった車のプラス端子を、赤いケーブルのクリップで挟む
- 救援車のプラス端子を、赤いケーブルの逆の端のクリップで挟む
- 救援車のマイナス端子を、黒いケーブルのクリップで挟む
- バッテリーの上がった車のエンジンの金属部分を、黒いケーブルの逆の端のクリップで挟む
- 救援車のエンジンをかけ、アクセルを少し踏んで2,000回転位を保って数分間充電する
- バッテリーの上がった車のエンジンをかける
- エンジンがかかったら、救援車のエンジンを止め、5→4→3→2の順でケーブルのクリップを外す
【注意!!】8.まで完了したら、エンジンは切らないで!!
その後は、バッテリーの上がった車はエンジンを切らずに、そのままバッテリーの交換に行く事をお勧めします。
バッテリーの状態によっては、1時間以上、回転数の高い状態で走行して充電すれば、数日は持つ場合もありますが、やはり、すぐにエンジンがかからなくなる危険性が高いので、なるべく早く交換しましょう。
2.バッテリー充電器(ジャンプスターター)での対処方法
このバッテリー充電器ですが、10年程前までは現在の小型掃除機位の大きさだったので、整備工場などの業者向けの市場でしたが、現在は写真の様なスマートフォンより一回り大きい程度の物が販売されています。
しかも、スマートフォンの充電にも使える汎用性の高い物や、ソーラー充電式の物あり、値段も1万円以下の物が増えているので、一つ用意しておくと非常に便利です。
バッテリー充電器もブースターケーブル同様に、クリップでバッテリー端子を挟む順番が重要になるので、以下の手順で行って下さい。
- 先ずバッテリーの上がった車のボンネットを開けて、バッテリー端子のカバーを外す。この時、ライトやルームランプがOFFになっている事を確認して下さい。
- バッテリー充電器の、ケーブルと充電器を外します。(※ケーブルを外さない製品や、中継器のある物は安全装置のスイッチを押すなど、別の手順もありますので、製品の取り扱い説明書を良く確認して下さい。)
- マイナス端子を、黒いケーブルのクリップで挟む
- プラス端子を、赤いケーブルのクリップで挟む
- ケーブルの端のコネクタを充電器本体につなぐ
- 車のエンジンをかける
- エンジンがかかったら、5→4→3の順でケーブルを外す
この場合も、ブースターケーブルと同様に、バッテリーの交換を早めにする必要はあるのですが、バッテリー充電器自体をフル充電しておく事で、次のエンジン始動が出来ますので、少し余裕が持てますね。
こんな製品もあるので、検討してみる事をお勧めします。
ジャンプスターターでの対処方法を動画でご紹介
なんと1分以内に、バッテリー上がりに対処できちゃいます!!便利ですね。
ハイブリッドカーの場合は素直にロードサービスを頼みましょう
ハイブリッドカーには、2つのバッテリーが搭載されています。
1つは補機類用バッテリーで、こちらはジャンプケーブルやバッテリー充電器でも充電できるのですが、問題はモーター駆動用バッテリーが上がった場合には、「低圧電気取扱特別教育」という講習を受けた有資格者でないと、取り扱う事が出来ません。
補機類用バッテリーが原因と判別出来る場合は、車の取り扱い説明書を良く読んで対応してみるのも良いですが、どちらが原因か分からない場合は、諦めてロードサービスを呼ぶ事をお勧めします。
また、ハイブリットカーで、他の車の救援は出来ませんので、この点も知っておきましょう。
日頃からバッテリーのチェックをしておけば安心!
バッテリーの充電状況は目に見えないので把握しづらいですが、バッテリーにも寿命がありますので、使用年数や使用状況によっては、日頃のチェックが重要になります。
バッテリーが上がった後で、前述した対処方法を行って一旦走れても、早目に買い替えなければなりません。
車を普段あまり乗らない、又はチョイ乗りが多い、エンジンを切ったままDVDを見たり音楽を聴いている、ヘッドライトやエアコンを付ける事が多い、などの条件が当てはまる方は、特に注意が必要です。
日頃からのチェックと、備えをしておきましょう。
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