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エンジンのオイル交換は本当に必要?交換頻度は?どこで交換すればいい?

エンジンのオイル交換は本当に必要?交換頻度は?どこで交換すればいい?

車に乗っていると、ガソリンスタンドなどでオイル交換を勧められたり、ディーラーから定期点検のハガキが届いたりして、エンジンオイルの交換を考える機会が度々あります。でも、スタンドでオイル交換したりすると1万円近くかかったり、カー用品店でも5,000円以上かかって、意外とお金のかかる印象になってしまいます。 そんな経験をすると、オイル交換自体を、値段の高い、面倒なものに感じてしまいます。そして、ディーラーやカー用品店、近くの整備工場などでオイル交換を頼むのも、もっと高くつきそうで躊躇してしまうかも知れません。 そうならないために、オイル交換で知っておきたいポイントを紹介します。

今乗っている車種:MINI…

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  • 最終更新日:2018-5-11 / 投稿日:2016-9-16

オイル交換は何のためにするの?必ず必要なの?

エンジンオイル交換は必要です!とっても重要な車のメンテナンス項目です。

しかし、オイル交換の必要性をスタンドなどで説明されても、今一つピンと来ない方もいるはずです。それは、オイルの効果が目に見えないからかもしれません。

こちらのTwitterの画像のエンジンオイルは3ヶ月ででここまで黒くなって汚れています。(写真は原付のものですが車も同じように3ヶ月でかなり黒くなります)

そして、エンジンオイルは「車の血液」の役割を果たしている、とても重要なものです。

血液がドロドロだと、人間でもいろいろな病気を引き起こします。

エンジンオイル交換を怠り、汚れたオイルのまま車に乗っていと、トラブルがおこり、余計にお金がかかってしまうこともあります。

実際にあった事例ですが、お客様のおクルマが「エンジンの音がうるさい」ということで入庫して来ました。
エンジンオイル交換を2万キロしていなかったようです。原因を調べてみるとエンジンオイルはひどく汚れ、減少し無くなってエンジン内部が磨耗していました。修理はエンジンを分解しダメになっている部品を交換修理し30万円程かかりました。それでも一度汚れてしまったエンジンの内部は複雑で、汚れはきれいになりません。

このケースだと、30万円もの出費になってしまいました。

逆に交換すると、メリットがたくさんあります。

エンジンオイル交換によるメリット
1. エンジンが長持ちします。
2. 燃費が良くなります。
3. 加速力が良くなり、パワーがアップします。
4. 様々な故障を予防します。

ちなみに交換しないと、エンジンがドロドロになって使い物にならなくなってしまうのです…

エンジンオイルの5つの役割とは?

自動車になくてはならないエンジンオイル。役割も多く、5つの重大な仕事があります。

 

  1. 冷却
  2. 潤滑
  3. 気密保持
  4. 清浄
  5. 防錆防食

 

 

走行時エンジン内部の温度は3,000度にもなります。

温度が上がり続ければ金属製の部品が熱で膨張し、摩擦が激しくなりエンジンに負担がかかります。熱を抑制、吸収、発散するとともに、各部品の動きをなめらかにしてくれます。

エンジンは金属の塊。金属をエンジンオイルで包み込む事でサビからエンジンを守り、金属と金属の間に膜を張り高い気密性を保っています。

金属同士が擦れて発生する粉や燃料の「スス」などの不燃物も、オイルが洗い流してくれるため、スムーズに焼き付かないようにエンジンを守っているのです。

 

■エンジンオイルは、クレンジングオイルと同じ!

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クレンジングオイルは、お肌の皮脂を、オイルで洗浄します。油で脂の汚れを落としているのです。水で洗うよりもスッキリと詰まった汚れが落ちますよね。

想像してみて下さい。お化粧をしてキチンとクレンジング洗顔をしない顔に、更にお化粧をすると、あなたの顔がどうなって行くのか。

化粧や皮脂がたまって、皮膚はガチガチ、ザラザラになるのではないでしょうか?数日程度なら大したことはなくても、1か月、半年と経つと、お肌がボロボロになってしまいます。

車のエンジンもこれと同じ仕組みなのです。きれいなエンジンオイルで、スッキリと汚れを落としてあげましょう。

エンジンオイルの交換の頻度は?

Honda(ホンダ) エンジンオイル ウルトラ LEO SN/GF-5 0W20 4L 08217-99974

Honda純正エンジンオイル「ウルトラシリーズ」の場合、

標準的な使用の場合
15,000kmまたは12ヶ月ごと

とのことです。

他のメーカーのサイトもみてみましたが、平均的な使用状況ですと、だいたい同じような距離と期間でした。

1年に1回は必ず交換しましょう!

ただし、車種や使用状況によって変わるので、自分の目でチェック、もしくは、ガソリンスタンドやカーショップ等で点検してもらうのが確実ですね。

HONDA ホンダ HAMP SYNERGY ハンプシナジー オイルフィルター N BOX エヌボックス 11.12~次モデル JF1・JF2 H1540-RTA-515

上記の商品はオイルエレメント(オイルをろ過するフィルター)です。オイル交換の際は、オイルだけではなく、こちらのエレメントの交換も検討が必要になります。

結構色が変わりますね…。オイルエレメントは通常、オイル交換の2回に1度は交換することがメーカーで推奨されています。

エンジンオイルは人間で言うと、血液に例えられるくらい重要なものです。人間も血液が汚れると、動脈硬化など病気につながることもありますので、車が故障する前に、定期的な交換をお勧めします。

【オイル交換作業の明細項目】オイルだけ交換してるわけじゃない!

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エンジンのオイル交換と一言で言っても、実は、中身は詳細の項目にわかれています。

ここで、オイル交換作業の明細項目を確認しましょう。

  1. エンジンオイル:軽自動車で約3L。~3,000㏄以上の車で約7L。
  2. ドレーンボルト 又は ドレーンパッキン(ワッシャー)交換:オイルをためておくタンクについている栓で、これを交換作業の時に抜き差しします。
  3. オイルエレメント:オイルをろ過するフィルター(通常オイル交換2回で1度交換がメーカー推奨されています。)
  4. 交換工賃:新車購入時にディーラーでサービスパックに入ると無料や、カー用品店のオイル交換会員で年間500~1,000円程度払うと毎回は無料などがあるが、1回あたりは500円~3,000円とお店ごとに差があります。
  5. 添加剤:基本、寒冷地以外では不要ですが、車種によって勧められる場合があります。(1,000円〜3,000円くらいの添加剤が多いようで、それ以上のものもあります。)

大きくこの5つに項目がわかれており、それぞれの項目を行うかどうかで、かなり金額の差が出るのです。

しかし、どの項目が必要で必要でないかは、それもまた難しい問題です。

オイル交換自体を安く上げても、後でお金がかかる場合がある

③のオイルエレメント交換は、2回に1回の交換で大丈夫です。⑤は寒冷地で必要であればつければ良いでしょう。

交換作業の項目の①と④だけ(エンジンオイルだけの交換)にすると、確かに安くは上げられます。

迷うのは②ドレーンボルト 又は ドレーンパッキン(ワッシャー)交換 ですね。

ドレンボルトには、パッキン(ワッシャー)がセットになっています。

ドレンボルト&ドレンパッキンセット M12×1.25 トヨタ、ダイハツ用 STRAIGHT/19-0001 (STRAIGHT/ストレート)

カー用品店やホームセンターで売ってるかもしれませんね。それ程つぶれてなければ再利用される方もいらっしゃるかも知れませんが、基本的には再利用は厳禁です!

なぜかって?それは・・・ボルトではなくワッシャーでオイル漏れを防ぐからなのです。ワッシャーをボルトで押しつぶしてオイル漏れを防ぐ大切な役目を果たしているのが、ワッシャーなのです。

ということで、オイル漏れのリスクが高まるので、ドレーンパッキン(ワッシャー)は毎回交換するのが良さそうです。(パッキンは100円しないくらいの金額です)

日常的にオイル漏れの確認を自分で出来ないと、オイルが漏れてしまっていて、エンジンの故障などが起こってしまい、結果として何十万円もの出費になる可能性も出て来てしまいます。

そういったリスクを減らすためにも、②の金額もケチらないほうが良さそうですね。

エンジンオイルのDIYは危険性が高い作業ですので注意!

最も安いのは、エンジンオイル自体を購入して自分で交換する事です。

しかし、作業方法や道具の用意など、逆にハードルが高くて、車のメンテナンスに慣れていないと、けっこう難しいです。整備士さんにお願いするのが確実です。

エンジンオイル交換の作業自体はそれ程難しくはありませんが、注意しなければならない点がいくつもあり、DIYで作業出来なくもありませんが、結構危険な作業だという事を念頭においといて下さい。

エンジンオイル交換には、少なからずリスクが伴う事を理解しておきましょう。ガソリンスタンドや整備工場、ディーラーが意外と高額と感じるのは、リスク管理も考えての工賃と理解しておきましょうね。

オイル交換はガソリンスタンド、カー用品店、ディーラーどこでやればいい?

「オイル交換」のように、単純に一作業だけ依頼する事を考えると、どうしても安い金額を求めてしまいがちです。

しかし、エンジンオイルは車にとって血液と同じ役割をする重要なものです。料金だけではなくそれ以外のポイントからも判断することも大事なのではないでしょうか。

 

ディーラーは大病院、一般整備工場は一般病院、カー用品店はクリニックや薬局、ガソリンスタンドはドラックストアと例えて考えるとわかりやすいかもしれません。

病気が長引いてきちんと原因から直したいのであれば、大病院(ディーラー)へ行ったほうが良いですし、軽い風邪であれば、ドラックストア(ガソリンスタンド)で自分に良くきく風邪薬を買えばよいです。

風邪と同じような症状から、大きな病気を見つけ出すことができるのは、優秀なお医者さんのなせる技でもあるように、腕の良い整備士さんも、小さな症状から大きな故障の原因を探りだしてくれます。

ある程度の車の知識があれば、ガソリンスタンドで安く交換してもらうのも良いと思います。しかし、一度もオイル交換したことがなければ、本当に交換時期なのかどうかも判断は難しく、もしかしたら、必要のない交換をされてしまうトラブルなどに合ってしまうかもしれません。

車の知識が少なく、でも、安心して車に乗りたいのであれば、少し高かったとしても、ディーラーの整備士さんにお任せするのも良いのではないでしょうか。

整備士やお店は車の「主治医」 信頼できる人と場所を探そう

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カーライフは、いつどんな故障や、修理が必要になるかわかりません。定期的に点検整備を行う事はもちろんですが、どこで、誰に見てもらうのか、自分の車を安心していつも預けられる、相談できる人を見つけておきましょう。

命を預ける大切な車だからこそ、自分の愛車のことをきちんとわかってくれる、「車の主治医」を持つことが、充実したカーライフを送るのためには大切です。

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