車の個人売買について
高く売れると言われている個人間の中古車売買。
どうして高く売れるのか、
どんなデメリットがあることを知っておけばいいのか、
についてしく説明します。
個人の売買は年間どのくらい行われているのか?
結論から言うと、日本で車の個人売買というのは決して多くありません。
ただし、それも2017年現在では、というべきかもしれません。
中古車情報サイトのオークネットによると、2015年に日本国内では約240万台の中古車が出回ったといいます。
ではこの中古車をどこで購入したかというと
ディーラーや中古車販売業者・
自動車修理工場などのお店・業者
と答えた人が77%を占めたそうです。
個人間で売買された事例は全体の2割強しかいないということがわかります。
このデータで単純計算すると、2015年に個人売買で取引された中古車の台数は、年間およそ55万台という計算になります。
海外では中古車が個人間で取引されている割合が高い
このように専門店で中古車を購入するのが主流な日本ですが、海外に目を向けてみると傾向は異なります。海外の場合、個人間で中古車の売買するケースは決して珍しいことではないです。
ドイツやイギリスなどを見てみると日本とは全く逆で、およそ8割の人が個人売買で車を調達しているといわれています。
なぜ海外では個人の自動車売買が多いか?
税金が関係しているといいます。
ドイツやイギリスの場合、お店で中古車を購入すれば消費税として約20%の税金がかかります。
個人間で売買すれば、この税金がかかりません。
韓国やアメリカも10%の税率なので、店で買うよりは車を売っている個人から買い取った方がお得となるわけです。
車の個人売買のメリットは消費税がかからないこと
海外で個人売買の多い理由のひとつは消費税がかからない点、ということがあります。
日本も同様です。
車に限らず個人売買のメリットは、「消費税がかからないこと」です。
消費税法第4条1項
国内において事業者が行つた資産の譲渡等には、この法律により、消費税を課する。
日本でも今後消費税が10%、20%と上がった際には
個人間売買のメリットがさらに際立ち、取引も増えそうですね。
個人に売ることと、業者に売る事の違いは?
売却先の探し方
手数料のかかる回数
が大きく違います。
【売却先の探し方の違い】
■個人に売却する場合…自分で買い手を見つける必要があります。
例えば知り合い・知人に車を購入したいと思っている人が見つからないのであれば、ネットオークションなどに出品して買い手を見つける方法のどちらかになるでしょう。
■業者に売却する場合…ディーラーや買取店に依頼をするだけ。
店に持っていけばとりあえず相手の提示した買取価格に納得できれば基本いつでも売却できます。
【手数料のかかる回数の違い】
■個人に売却する場合…売り手と買い手の間に人が入らない場合が多い
■業者に売却する場合…カーディーラーや買取店に売ると、車の買い手との間に多くの業者を挟みます。
売り手 → ディーラー・買取店 → オートオークション等 → 中古車販売店等 → 買い手
売り手 → ディーラー・買取販売店 → その店で店頭販売(またはグループ内販売) → 買い手
個人売買の方法(売却先の探し方)
個人売買の方法ですが、いくつかの方法があります。
まずは自分で車の購入を検討している人を見つける方法です。
身近でみつからない場合の方法として、ヤフオクに出品して売ったり、メルカリで車を売却する人が増えています。
最近話題のメルカリ!車も売買されているって本当?
個人売買のデメリットは手間とトラブル
個人売買のデメリットは、契約や車の受け渡しなどの手間とトラブルがあると聞く点でしょう。
個人間売買をする場合、自分たちですべての事務手続きをしなければなりません。
例えば契約書や委任状の作成を自分で行わなければなりません。
専門的な知識が必要になるので、代行をお願いする場合には行政書士にお願いをする必要があります。
車検証の名義変更手続きなども自分たちで運輸支局に行って行う必要があります。
そしてトラブルに関しては、よく聞くのが車検証の名義変更手続きがきちんと行われていないと、車を売却したにもかかわらず、自動車税の請求が来てしまうなどです。
このようなトラブルを避けるために、現在では個人売買のサポートをするサービスも出てきています。
車の個人売買をサポートしてくれる具体的なサービス
個人売買をサポートするサービスとして例えば、
「オート・インフォ」や「クルモ」といったサービスを見るようになりました。
クルマのあんしんフリマ「クルモbyGMO」
会員登録が必要なサービスですが、無料で登録できます。
また、個人売買で面倒な手続きや車の輸送などの代行もある仕組みです。
「クルモ」が他の個人売買サポートするサービスと違う特徴としては、ヤフオクにも同時に出品できるため、売れやすく・高くなりやすいという利点があることでしょう。
車の個人売買まとめ
個人に売るVS業者…車の売却価格は個人が高い
業者に自動車を売却する場合
業者側の車のメンテナンス代・不具合がある場合には整備の手間・オートオークションに出品する場合の運送コストや出品手数料・消費税、、、などなど様々なコストを見越した金額が査定金額として出されます。
個人に売却する場合、このようなコストを念頭に入れずに買取り金額を両者の話で合意が取れた金額で決定できます。
手続きが楽なのは業者に売るほう
業者に売却した場合、名義変更など車の売却で必要な事務手続きはすべて業者の方で行ってくれます。
業者の担当者から必要な書類に関する説明があります。
その書類を提出して、委任状た譲渡証明書といった書類を提示されますので、必要な部分を記入すれば売却手続きは完了します。
さらに個人売買の場合、後々トラブルの発生する可能性もあります。
・名義変更が完了していなかった!
車を買い取った新しいオーナーが、名義変更の手続きを怠るケースがトラブルとしては多く発生しています。この場合、車が手元に無い旧オーナーの方に自動車税の請求書が行ってしまいます。
・売買が成立した後で車に故障箇所が見つかるケース
故障が事故の前に見つかればいいですが、もしも故障が原因で怪我などをした場合にはどうなるのか、、など考えると恐ろしいトラブルがあり得ます。その場合、旧オーナーがどこまで責任を取るかという専門家に聞かないと解決出来ない事態になってしまう可能性もあります。
個人売買は、高く売却出来るが、手続きの面倒さとトラブルに巻き込まれるリスクがあるということを念頭においておきましょう。