ステアリングギア比とは、分かり易く言えばハンドルの切り角と、それに連動する車輪の旋回角度の比率を現わす数値です。一般にこのギア比が小さいほどクイックリーなハンドル操作が可能になります。F1マシーンではこのギヤ比がとてもタイトに設定されています。しかし反対にギア比が大きいほど、小さな力でハンドルを回す事ができる様になります。このシステムには2種類があって、ハンドルの切れ角に関係なくいつも一定の比率をキープしているのを一定ギアレシオと言います。また切れ角に応じて比率が変わるものを可変ギアレシオと呼んでいます。近頃ではパワーステアリングの浸透で、特にこだわって明示しなくなっています。しかし、いわゆる走り屋が好むスポ―ティなマシーンでは、いまだに重要なファクターとして取り上げられているのは事実です。